蝉の成る木
もはや蝉が止まれるような木がないというのであればなのだけれど、近頃の君らはどうも不思議だ。なんだかどこでもいいから止まってしまえ、とでもいうような雰囲気がする。
このくらいの木ならまだしも、電線のガイシに止まっているのはどうなのだ? ほかに木はなかったのか? いや、すぐそこに大きな木もあるじゃないか。向こうにはりんごの木だってたくさんあるぞ。なにをそんなに焦っているのさ。
と、久々に間近に蝉を見て、ふとそんなことを思ったのだった。ただ、それだけ。
昔のような蝉時雨という感じもなくなったようにも思うのだけれど。気のせいかしら。
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