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おっさんたちの饗宴

 「100 分で名著」でプラトンの「饗宴」。簡単に言うと、面白おかしい導入でひきつけておいて、エロースの真実についての考察を披瀝していると。「愛だよ、愛」と。

 さながら「空」についてこんこんと説くかのように。

 美とはなにか、愛とはなにか、エロースとはなにか、論理的といえばそうでもあるし、ある意味屁理屈のようでもあるし。又聞きの又聞きといった感じでソクラテスを通じて語らせるお話。

 この世に見えているものは実は影であって、本当の姿に誰も気づいていないだけなのだよと。

 おじさんたちが集まって一杯飲みながら、あーでもない、こーでもないと話合うのがシンポジウムという言葉のはじまりとか。つまり、飲み屋でぐだぐだ言っているのもまたシンポジウムと。なるほど。実りがあるかどうかはさておき。

 最終回に江上達也がでてきて、実は「東京大学物語」は哲学的なテーマがベースにあったのだ、といったことを言っていたのだが、本当かしら。いや、どんなものでもいくらでもそういう側面を主張することは可能なのだろうなとは思うので。

 「100 分で名著」の困ったところは、すっかり読んだ気になってしまうところではある。

4003360133饗宴 (岩波文庫)
プラトン 久保 勉
岩波書店 2008-12

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 フロムのこちらは現代的な名著か。短大とかでテキストとしてもよく使われるようである。(新版は実におしゃれだ)

4314005580愛するということ
エーリッヒ・フロム Erich Fromm
紀伊國屋書店 1991-03-25

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