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「一方」

 「きょうの最低気温は平年よりも二度高くなりました。一方、最高気温も平年を上回りました」

 といったような言葉が気象情報の時間に聞こえてきて、ちょっと背中のぞわぞわした気持ち悪さを覚えてしまった。

 確かに「一方」というのは、いくつかある事柄のうちのひとつは、という表現なのでまるっきり間違っているとまでは言うつもりはないのだけれど、通常こうした使い方の場合には反語として使われることのほうが多いのではないかと。

 「きょうの最低気温は平年よりも二度高くなりました。一方、最高気温は平年に届きませんでした」とでも言うのであれば、割としっくりと聞くことができそうな。

 ひとつはこうでありながら、もうひとつはそれとは違う状況であったという意味合いで使われることのほうが多いようには思う。「一方」などと使わずとも、「また」とかでつなげばよいのではないかなと。

 「西日本では猛暑となりました。一方、東日本では猛暑になりました」では、奇妙な感じだし、「一方、東日本でも猛暑になりました」というのであっても、それは「一方」をあえてつけなくてはならない表現なのだろうか、という感じかと思うのだけれど。

 やはり、こうした使い方をしたいのであれば、反語というか相反する状況の両者を比較するという状況であるべきではないかなと。

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