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よく見ること、そして継続して見続けること

 NHK スペシャルで「足元の小宇宙」を見る。82 歳とは思えない好奇心の旺盛さとか、やはり生き生きしている人というのはなにかが違うのだなあと。たとえ体に不調があって、昔のように動かないとしても、どうにかこうにかやりくりして動かないと落ち着かない。そんな気持ちがたとえまるっきりの健康体でないとしても元気に過ごす秘訣なのかもしれないと。

 植物写真家に転進したという埴さん。今も毎日庭先や周辺を歩いては植物たちの姿を写真に収め続けている。普通であれば単に雑草として扱われ、さっさと刈り取られてしまうような植物にもちゃんと名前があるし、その小さな命のいとなみにも人知られる神秘がある。

 カメラという力を借りて、つぶさにそして継続して観察していくことで見えてくる植物の姿がなんとも素敵だ。

 小さな花であってもそこには生き残るための工夫がたくさん詰まっていて、知らずにいればそのままだった小さな草にも驚くべき姿を見せてくれる。花粉を飛ばすための工夫、種をいかに遠くへ飛ばすか。

 朝露は実は単に水滴がついたというのではなく、植物の排水行為であったとか。その様を納得のいく形で撮影したいと工夫して取り組む姿は、とても 82 歳とは思えない。人は本当にそれぞれ様々だから、すべての人にこうした生き方を望むことは無理であるし、そうある必要もないのだけれど、もう少し積極性が欲しいなあと思うこともあるので、ちょっとうらやましく思ったりもする。

 ディレクターさんはつくしが胞子を飛ばすということをご存じなかったように映像ではでてきたが、あるいはそれは演出のひとつであったのかそうでなかったのか。ただ、その胞子が湿度によって丸まったり触手のような腕部分を伸ばしたりという姿は実に楽しく、さすがにそんな生態があるというのは知らなかったので非常に面白く見た。

 まだまだ旺盛に撮影に挑まれているようで、今後の活躍がまだまだ期待される。

 この先、足元の小さな世界に向ける目が、少し違っていける、そんな感触を覚えた時間だった。

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