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夏は夜よね。

 とあるクイズ番組にて枕草子が取り上げられており、「春はあけぼのですが、では夏は?」みたいな問題だった。そりゃ「夜」だよ。「月のころは更なり」と続いたはず。で、まあ答えはその通りなのだけれど、秋は夕暮れで冬はなんだったかなあ、と忘れてしまったので、久々に本を出してきたのだった。「桃尻語訳 枕草子」を。

 が、これでは今回の役にはあまりたたない。桃尻語訳だから。ということに、開いてみてから気がついた。いや、役に立たないこともないけれど、元々の文章は載っていないので、そちらについて調べようがない。そういえばもはやこれ以外には手元にないのかもしれない。それはそれでよろしくないなあ、などとも。

 ただ、あらためて前書きなどを読んでいると、実のところこの訳こそがもっとも忠実な直訳なのだと橋本治。まずは句読点などない文章なのだから、その雰囲気を一番的確にあらわすのは話し言葉であると。で、次から次へと言葉が口をついてはでてくるようなとどまるところ知らないようなところは、まさに若い女の子のそれ以外のなにものでもないではないかと。

 文章に余計な説明がないので、たいていの現代語訳は言葉を補ってしまっているが、それだとこの雰囲気が出ないとも。

 まあ、確かにそういわれるとそういう気にもなってくる。

 しかし、最後にこんなことを言うことも忘れない。テストの答えにこの訳を参考にしても丸がもらえるかどうかはわからないよと。それはそうだ。

 やはり、「春って曙よ!」というのがふさわしい。そう思いつつしばらく読みふけってしまったのだった。

4309405312桃尻語訳 枕草子〈上〉 (河出文庫)
橋本 治
河出書房新社 1998-04

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4309405320桃尻語訳 枕草子〈中〉 (河出文庫)
橋本 治
河出書房新社 1998-04

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4309405339桃尻語訳 枕草子〈下〉 (河出文庫)
橋本 治
河出書房新社 1998-04

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 下巻がさながら「深夜特急」みたいになかなか刊行されなくて、ずいぶんと待ったのも遠い思い出。

#ちなみに、
 「夏は夜よね。月の頃はモチロン! 闇夜もねェ・・・。」とつづく。

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