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自虐の詩

 伝説の卓袱台返しばかりが想像されて、いったいどういう映画になったのやらと思いつつも、テレビ放映されることもなかったので(少なくともこちらでは)もはや忘れ去っていたところ GyaO! にて配信があったので見たのだった。いやあ、この手のコマ漫画がなんという感動の大作になってしまうものかと驚くやら、感動するやら。

 もちろん、卓袱台返しも卓袱台返し返しも楽しめるわけではあるけれど、全体を通してはそれはごくごく瑣末な部分に抑えられていて、しっかりとしたある意味見ごたえのある作品に仕上がっているあたりがなかなかすばらしい。

 不幸な生い立ち、現在がある由縁。過去と現在をうまくつなげながら描かれる作り方もなかなか。なによりもキャストの持つ力の強さが圧倒的なのかもしれない。単なるギャグ漫画の映画化と思って見始めると勢い足元をすくわれてしまう。そんな感じ。

 テレビの映画枠がどんどんと縮小している現状は、本当に面白いものを流していないってことにもあるんじゃないかとか。大人の事情ってのもあるのかもしれないけれど、そんなの子供には関係ないですよ。こういう面白くて、しかもぐっと捕まえられてしまうような作品をもっと放送すればよいものを。内輪のパーティを延々と見せられるようなバラエティばかりにするよりよほどよいと思うのだけれどねえ。

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ジェネオン エンタテインメント 2008-03-14

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