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貧困

 ちまちまとした寝る前読書で、たまたまであった。以前読んだときにはとくになにもしてない(赤線がない)けれど、今読むとちょっと「ほほー」と思ったのでメモ。

近代的な貧困について最も確実にいえることは、それが所得の全般的な増加によっては除去できないということである。個人的貧困はそれによって救われない。なぜならば、個人の特殊な欠陥のために、職をみつけることはむずかしく、一般的な進歩にあずかれないからである。島の貧困はそれによって直接に緩和されたりはしない。なぜならば、島の人びとが置かれている特別に不利な環境は、所得の全般的な増加によって除去されるとはかぎらないからである。それがなんらの効果もないというわけではない。都市のゲットーの外や田舎の貧民窟の外に職があれば、抑制を受けない有資格者はその職につき、貧民窟から脱出することができる。そのような職がなければ、誰も脱出できない。しかしそれでも、自己または環境のせいで一般の進歩にあずかれない人びとの立場は、その進歩によってよくなるわけではない。

(「ゆたかな社会」ガルブレイス、第 22 章 貧困の地位、P.384(ただし同時代ライブラリー版))

 20 章「生産と保障との分離」もなかなか興味深い。

4006031378ゆたかな社会 決定版 (岩波現代文庫)
J.K. ガルブレイス John Kenneth Galbraith
岩波書店 2006-10-17

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