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象山地下壕

 [ 象山(ぞうざん)地下壕 ]

地下壕入り口

 別にしようと後回しにしていたらこんな時期。もはや初夏というか気分は盛夏という気候。

 松代城址の桜を見てきた際に、ずいぶんと久しぶりに象山地下壕を見学したのだった。他県の人にとっては、いや長野県内であっても中南信ともなれば今ではあまり知られない存在かもしれない。大本営地下壕の跡。なぜ、わざわざ長野県のここであったのかなどいろいろ不思議はあるけれど、いろいろの意味で歴史遺構としての意義は大きいはず。

 作業にあたってのいろいろはここでは置くとして、内部にはいってみると思うのは、よくもここまで掘ったものだなあという素直な感想。そのあまりにもの広大さは、やはり実際歩いてみるのが一番。安全を考慮していろいろの補強工事もされ、意外と言ってもいいけれど無料で見学することができる。見学に際して必要なのは、どこの都道府県から来たのかといったことだけ。ヘルメットが用意されているので、必ず着用の上で自由にはいることができる。要望があれば案内もしてくれるようでもある(未確認)。

 以前はいったのは 10 年以上は前で、あるいは 20 年近く前だったかもしれない。無料だったのかどうかとか、入り口はこんな感じだったろうか? とかほとんど記憶にない。

 なかにはコウモリが生息しているようで、何度か見かけた。実際、入り口はほかにもあって(見学はこの入り口からのみ)、その意味ではまぎれこんでしまったわけではなく、あちこちから入ってくることが可能なわけだ。撮影したかったけれど、見つけたときには間に合わなかったし、その後は残念ながら見かけなかった。

 「エヴァ」でも松代が登場したけれど、こういう場所であると知っている人はどれほどだろう。まして実際に訪れたという人は。

 訪ねたときには、比較的年配の観光客らしき人々が数人見学されていた。大河ドラマ「八重の桜」に登場した縁で、佐久間象山関連の見学は多いようだったが、ここは少し離れているので、どれほど見学の人がくるのだろう。

 ちなみに、毎月第三火曜日だけは休止らしいのでご注意を。冬季も閉めているのではなかろうか?(未確認)

 なお、内部は非常に寒いので、羽織るものなど持って入るのがおすすめです。

地下壕内部

#実のところ動画を撮っていたのだけれど、電池が切れそうになり冒頭部分だけになってしまったのだった。全工程を撮影しなおそうと思っていたのだけれど、編集がされているとはいえいくつか Youtube にもあがっているようなので、やめてしまった。ということで、写真のみで。

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コメント

ここに最初に入ったのは、30年くらい前ですねえ。
世間からは全く忘れ去られた存在になっていて、近所で遊んでいた子どもに教えてもらって民家の裏にあった入り口から入りました(今、見学コースの入り口になっている穴)。
草に覆われていて、教えてもらわなければ分からなかったでしょうね(子どもの方が、こういうことは良く知っている)。
何故、ここの存在を知っていたのかというと、豊田有恒氏の「パラレルワールド大戦争」を読んでいたから。
当時、この本くらい詳しく松代大本営に付いて描かれた本は存在していなかった。
で、そののち、豊田さんたちと真っ暗な穴に入って、ちょうど、この画像のところで記念写真を撮ったのでした。
(水はたまっているし、天井の岩に頭はぶつけるし(^_^;)

終戦後は、しばらくここに住んでいた人もいたようです。

投稿: 黒豆 | 2013.06.17 16:19

なな、なんと、豊田さんと記念写真、ですか!
(驚くところが違う)

「エヴァ」では確か、松代という地名がでるだけだったかと思うので、解説本とかででも知らない限りは、単なる地名としか記憶に残らないでしょうね。

沖縄の洞窟を修学旅行で回ることもよいことでしょうけれど、身近なところをこそ、まずは知るべきかもしれませんね。

#本当は地震観測所も見学したい(^^;

投稿: ムムリク | 2013.06.17 16:51

>本当は地震観測所も

あっちは幻の皇居ですからねえ(^^)

投稿: 黒豆 | 2013.06.17 18:55

山のさらに奥でもありますし(^^;

投稿: ムムリク | 2013.06.18 10:43

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