蟲師
疳の虫とか言うけれど、そんなことも含めて人に悪さを与える原因を虫の影響として、それを治療するのが蟲師、ということでよいのかな。というあたりが冒頭の村での女の子の治療などなどから自然と理解できる作りがなかなかよい感じ。
説明調ではなく物語りとして描きつつごく短い時間できちんと説明してみせるというのは、なかなか難しいので。もちろん、詳細についてなんてわからないままではあるけれど、そういう世界観の話なのだなというのがわかればよしというもの。
で、本人には記憶のない過去の出来事と現在とが織り交ぜて描かれるので、はじめ少し違和感はあったものの、次第にそういうことかとわかってくる。なんだか面倒な話になっていって、虫にとり殺されてしまうのでないかというあたりは、なかなかゾクゾクするおぞましさ。
記憶を失っているので分からないままだった(記憶が不鮮明だ)女師匠さんとの偶然の再会からの最後の顛末は、ちょっと意味不明なところを感じてしまったけれど、原作を読んでいればわかることなのだろうか。
それ以外はなんとも不思議な感覚を残してくれる、おぞましくもさわやかな物語だったなあと。
ま、いまだにサナダムシだのギョウチュウだの、人と虫との関係は切れないものなのだよなと。(いずれ、虫愛ずる姫君関連に続く(かもしれない))
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