スペースダイブ後編
「地球ドラマチック」でスペースダイブの後編。正直なところドキュメンタリーのための演出なのではないかという匂いが強くしてしまって、この後編はいまひとつ楽しめない感じだった。空軍兵士であったというわけでもないために与圧服になれていないために、宇宙服着用でのダイブに抵抗を感じるばかりで、ついには訓練をやめてしまい、あろうことかママンのもとに帰ってしまって一年間プロジェクトに戻ってこないというのだった。
そもそもプロジェクトは彼のためにというか彼がというべきなのかはじめたものではなかったのだろうかと思うと、なんとも奇妙な感じがしてしまう。もちろん、巨大なプロジェクトになってしまったし、大きなスポンサーがついていてただでさえそれがうまくいっていない。ゆえにスポンサーからの圧力も大きくなっていて、プロジェクト全体がややぎくしゃくしているというのはあるとしても。
気球につけて上空まで彼を運ぶためのポッド制作のチーフの解任劇についても、どうにも奇妙なもので、結局よそから引っ張ってこられたらしい若くまったくプロジェクトを知らないチーフは数週間で辞任。もとのチーフがふたたび勤めることになるとか。そうでなくても数ヶ月オーダーで遅れているプロジェクトをさらにひと月以上も混乱させてしまうそれはなんなのだろうとか。
まあ、解任劇についてはそういうこともあるだろうとは思うのだけれど、主人公である彼が一年も故郷に帰ってしまって帰ってこない、ポッドの試験も代理が行う、それをみて嫉妬したとか言っている。これは、ドキュメンタリー制作のために脚本を作って過剰な演出をしていないか? という。
実際がどうかはわからないけれど、とにもかくにもそう感じてしまうと途端に興味が半減してしまって、なんとも最後は今ひとつ感しか残らなかった。
仮にまるっきり事実だったとしたら、いくらなんでもこのダイバー、数々のチャレンジをしてきたという割りに小さすぎないか? という感じもしてしまって。ま、自分では絶対にやらないし、できもしない人間のたわごとでしかないのだけれど。
ちなみに「サイエンスゼロ」では血管。血管を制することでがん細胞をコントロールすることも可能になるといった話し。高度39000m の上空で宇宙服を着ていないと、にわかに血液が沸騰してしまうということなども触れられていたりで、まあ今週もなんらかの関係はあったのだ、ということにしておこうか(^^;
#もちろん、実際にダイブは成功したし、偉大な記録を打ち立てたという功績と勇気には拍手を送るけれど。
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