100分で名著 「こころ」
「100 分で名著」で「こころ」をやっている。二回目は見逃してしまったのだけれど、なかなかいいなあ。昨年読んだばかりというのもあって細かなところまで腑に落ちていく。
先生と K とはいわば分身のようなものだったのではないかといって、アラン・ポーの作品を引き合いにだしてきたり。実は K というのはとても孤独だったのではないかと。先生としても K を失ってしまったことで奥さんであるお嬢さんを得たものの、年とともにその孤独感は高まっていったのではないかと。
そしてその究極にやはり先生みずからも K と同じ結末をたどらざるを得なかったのではないのかと。では、私は。
あるいは、私もまた同様の孤独を感じてはいなかったか。などなど。
それにしてもあの手紙は尋常の分量ではないので、ぜったい通常の封筒には入りきらないわけで。そういえばデイリーポータルZだったかで試していたのではなかったか?
いよいよ最終回ということで、なかなかに楽しみ。そして次にはどんな作品を取り上げるのだろうかというのも。
![]() | 夏目漱石『こころ』 2013年4月 (100分 de 名著) 姜 尚中 NHK出版 2013-03-25 by G-Tools |
![]() | こころ (新潮文庫) 夏目 漱石 新潮社 2004-03 by G-Tools |
| 固定リンク
コメント