メモ:[RA]ゼルヤンツ錠、アクテムラ皮下注
[ 新規作用機序の関節リウマチ薬の承認了承-国内初のJAK阻害剤、第二部会 (医療介護CBニュース) - Yahoo!ニュース ]
経口薬というのが珍しい。これまでの生物学的製剤はたんぱく質由来のため、消化器官で分解されてしまうと意味がないために点滴や皮下注射にならざるを得なかったのだけれど、やはり患者の負担という点では大変なことで、それが通常の飲み薬として使えるならば便利なことこの上なし。
ざっと見ると、これまで主流だったサイトカイン阻害とはちょっと手法を変えた感じで、それらの伝達経路を押さえようということらしい(あくまでも素人理解としてなので実際は違うかもしれない。そのうちにファイザーからきちんとしたリリースがでるでしょう)。
また、アクテムラに関してもこれまでの点滴に加えて皮下注射も承認ということで、いくらか負担が楽になるかもしれない。とはいえ、補助具もよいものがあるとはいえ、やはり自分で自分に注射するというのは抵抗があるもので、なんとなく不安に思う人がいるだろうことも想像に難くはない。
まあ、糖尿病などでインスリン注射をしている人も多いのだから、安心して継続することで慣れていけば問題ないのかもしれないけれど。それでもどちらを取るかという選択肢が増えることはうれしいこと。
クローズアップ現代では免疫寛容という手法によって、肝臓移植に伴う拒絶反応を抑える(というか解消する)手法が確立されつつあるようで、これがさまざまな免疫疾患に応用されていくとすれば、新たなステージがひらける可能性もあるわけで、医学の進歩は目覚しいものだなと。
もっとも、忘れてならないのは、医学的に、技術的に可能でさえあれば、何をやってもよいのだというマッドサイエンティストの登場は、いつの時代にもあるのだという負の面。別に宗教的に「神の領域」などというつもりではないけれど、倫理面をおろそかにすると後でしっぺ返しがくると思う。
なんにせよ、うれしいニュースではあるなあ。
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