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【せう】

日本太郎でございませう。

 みたいな文章に出会って、なんだかちょっと違和感があったのだった。自分のなかでそれは、

日本太郎でございましょう。

 と、翻訳されるので。

 書かれた方は、「日本太郎でございます。」というつもりで書かれたのだろうとは思うのだけれど。「せう」とあったら「しょう」と読むものだと、わたしは思っていたので。

 ところが、「す」と思っていたよ、という声も聞こえたので、はてさて本当のところはどうなのだろう? と思って検索したら、こんなページが見つかった。

 拗長音の表記について:歴史的仮名遣い教室

 まあ、これが絶対的に正しいのかはまだ確認してないけれど、「せう」は「しょう」と読むのが順当という感じではあるのかと。

 「行きましょう」というつもりで、「行きませう」と書くのはありだけれど、「行きます」を「行きませう」としたりというのは、やはり違うということなのかなと。

 ちなみに、長野言葉で「せう」と言うと、「言う」という意味になります。早口言葉かちょっとした言葉遊びみたいなごろのよさから、「せったか、せわねか、せってみろ」などという言葉もあったりします(地域によって多少表現が異なります)。つまり、「言ったか、言わないか、言ってみろ」という意味です。

 まあ、この「せう」はちょっと別物ではありますが。若い人はもう知らない言葉なのだろうなあ、と。

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