大、騒動
この年末だったかに放送があった映画「大鹿村騒動記」。見るには見たのだが、ちょっとほかのことをやりながらにしてしまったのでやや中途半端になってしまった。もったいないことをした。とはいえ、もう一度しっかり見なくてはいけないなと思わせるくらいには、いいぞ、と感じた映画でもあったのだった。
うわさとして知っていたのは村歌舞伎の存続と、かつての友人が駆け落ちした奥さんをお前に返すよとやってきたとかいうことくらいで、いやいや実際には、あれもこれもとテーマがてんこもり過ぎて、ちょっと欲張りすぎたのではないのか、と思うくらいだった。
痴呆の問題、介護の問題、過疎の問題、伝統を守り続けることの問題、道ならぬ恋、遠距離の恋、性同一性障害、あれやこれや。やはり盛り込みすぎ。
もっとも、意外とそれらがさほど気になるということでもなく、物足りないというほどでもなく、かといってもちろん必要十分とはいえないわけではあるのだけれど、余韻を残しつつ温かくとでもいおうか。
うーん、やはりもう一度機会を得てしっかりと見なくてはいけないなあ。そんな予感をさせるくらいにはよい映画なのだと思うよ。
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