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雪崩映画二題(ただしC級)

 たまたま雪崩映画をふたつ見たのだけれど、どうもこれは変。まず、タイトルが変。つまりは日本語のタイトルがということなのだけれど。

 ひとつは「201X」で、ひとつは「大雪崩」という映画。しかし、これ、簡単に言うとあべこべであるほうがふさわしい内容になっている。

 「201X」では雪深い山村が舞台で、冒頭で山岳救助の女性の弟が事故を起こしてしまったので、救助に向かったものの、ヘリコプターがうまく近づけない場所で結局死なせてしまう。一緒にいた男性は傷心からパリにでてしまうと。

 8 年後、その遺体が発見されたというニュースを知って村に戻るけれど、女性からは冷たくあしらわれる。かつての仲間は暖かく迎えてくれるけれど。

 雪崩がおきそうな天候なのでいったん観光客は避難させたほうがよいと主張する救助の担当者に、村長は雪崩の防御設備があるから大丈夫だとはねつける。大事な観光客を帰してしまってその損害をどうするといった意見。

 が、結局大きな雪崩が発生して多くの人が生き埋めになってしまう。天候が悪く都市部との連絡がうまくつかない上に、なんとか無線連絡できたものの、悪天候で軍の救助部隊も出動できないといっている。その中で生き残りを探すために懸命に捜索を続けていると。

 たまたま村のヘリコプターで患者を搬送していた女性パイロットが軍に談判。自分が案内するから今すぐ出動しろと。で、あっさり出動。悪天候を超えると晴れていた。という映画。

 「大雪崩」はとある雪山の山荘のようなところ。どこぞの教授が女生徒をだまして一冬のバカンス? を楽しむためにやってくる。ハウスキーパーのバイトにやってきた女性がなにやら不思議な体験をし、過去の幻を見るようなことが続く。

 淡々と雪山でのレジャーや生活が続いて、最後の最後で雪崩があって、ハウスキーパーの女性がなにかに気づいて、なんだかわからないうちに終わる。どうも過去の人格みたいのがどうのこうの?

 結局よくわからないままに終わる。はっきりいってほとんど雪崩は物語に無関係だし、大雪崩というわけでもない。原題の「Lost Lake」でいいんじゃないのかと。スピリチュアルなオカルト的な内容なので。もっとも、結局わけがわからないままなので消化不良だが。

 よほど、「201X」を「大雪崩」、「大雪崩」を「201X」とでもするほうが内容にふさわしいのではないかと。後者の場合はそれも変なのでやはり「ロストレイク」とでもするほうが無難ではないかと思うけれど。

 前者の「201X」のほうが、まだ見られるというくらいで、正直どちらも B 級どころか C 級か? という内容で、なんともがっかり感が強い映画だったのだった。

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