R is Robot
E テレ「地球ドラマチック」でロボットの特集。製作はフランス。フランスの科学研究施設でのロボット研究を中心に、現在のロボット最前線という感じのリポート。
なぜか日本の大学だったかが作った歩行ロボット(戦隊ヒーローみたいなデザインの奴)があったり、パナソニックだったかが作ったかと思った癒し型のまるっこいロボットとか(名前が違ったけれど同じものではないかと)、いろいろ出てくる。人と同じ動作をさせようとするとまだまだ難しい面が多いと。それでもかなり自由度もあがっていて、日々進化していることが実感できる。
ロボットというよりは機械的なところではやはり「daVinchi」が登場。アメリカ製の手術ロボット。医師がそのメリットを語っていて、確かにそういう面はあるかもしれない。つまり、術中であってもすぐに別の対応をしやすいということ。もちろん基本的には手術に集中するべきではあるものの、たとえば緊急を要する判断の助言を求めるべく電話がかかってくるなんてことはあるかもしれない。そんな時にこれまでであれば、サポートの看護士が電話を医師の耳に近づけてやっているなんて光景があったのでは。それがない。
衛生上の配慮はもちろんするのだろうけれど、ひとたび手袋をはずしたらまた消毒してどうこうして手袋してなんて手間はなくなる。
もっとも、そんな対応をしなくてはならない状況をまずは改善すべきかもしれないけれど。
日本の石黒さんもちょっと登場。ジェミノイドだったか。まだまだ不気味ちゃんの域は残っているけれど。
人の感情を推測するシステムであったり、会話をそこそこ楽しめる人口知能であったり。すっかり身近になったスマートフォンでの音声認識を活用したさまざまなサービスもある意味ロボット的な技術として紹介されていた。
ロボットが社会に出ることで、人との距離が縮まり関係を深くすることで、人によっては不安や不快な思いを感じるということもあるのではないか、という研究もまた紹介されていたりして、なかなかに充実していた。
まだまだアンドロイドというには難しいレベルではあるけれど、いずれ普通に人と同じように見分けがつかずに生活する日が、あるいは来るのかもしれない。いや、恐らくは確実にくるのだろうな。望むと望まずとを問わず。そのときアシモフのロボット三原則とかがどう扱われることになるのかもまた興味深いところか。
![]() | アイ・ロボット (角川文庫) アイザック アシモフ Isaac Asimov 角川書店 2004-08 by G-Tools |
「R.U.R」はやはり読むべき。(どちらかというと社会風刺ではあるけれど、原点という意味においては)
![]() | ロボット (岩波文庫) カレル・チャペック Karel Capek 岩波書店 2003-03-14 by G-Tools |
アンドロイドを見分けなくてはいけない未来。
![]() | アンドロイドは電気羊の夢を見るか? (ハヤカワ文庫 SF (229)) フィリップ・K・ディック カバーデザイン:土井宏明(ポジトロン) 早川書房 1977-03-01 by G-Tools |
遠くない未来?
![]() | 攻殻機動隊 (1) KCデラックス 士郎 正宗 講談社 1991-10-02 by G-Tools |
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