「ベルナのしっぽ」
あるいは日本に限らないのかもしれないけれど、とかく社会や会社というのは「前例がないから」といって新規なことには目を向けようとしない傾向が強いように思う(社会と会社という文字は表裏一体であるのだなあ)。もちろんそれはなにも社会とかの漠然としたくくりに限らず、家庭であっても個人であってもあるわけで、確かに自分が知らないことからは目をつぶるほうが楽ではある。
なにかを話したりしても、知らないからと頑なにガードを固くして「受け入れるものか」と敵意を表すかのような場面もあったりなかったり。
まあ、個人差というのもあるから、新しいもの好きな人というのもあって、そうした人は比較的柔軟だけれど、多くの場合には、自分が興味を持てなかったりするものには割りと懐疑的だったり阻害しようとする傾向は強いような気がする。
ただ、自分にそうしたことが振りかかってこなかった間はかまわないけれど、いざそうしたことが接近してきたときに、本当にそれだけでよいのかというと疑問なこともあるのではないかと。身の安全という事例であれば、それでもなお頑なに拒むことも必要かもしれないけれど、そうではないことの場合、それを理解して受け入れることも時として大切なのではないのかと。
もちろん自分から積極的にそうした新規なものに取り組めるのであれば、それはそれで望ましいことかもしれないけれど。
面倒だからと目をふさぐのではなく、それを契機としてあらたな知見に目覚めるというのもすばらしいことなのではないかなと。
そんなことを思わせてくれる、なかなかよい映画だった。最近民放系のドラマなど(いや、そもそもチャンネルとしてでもあるが)見なくなってきたのもあってか、白石美帆さんをあまり見る機会がない。残念。
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