芋が地球を救う(かもしれない)
太陽光だ、風だ、水だ、地熱だと、震災以降声高に叫ばれることが増えてきたせいもあってか、空前のバイオ燃料ブームというのもちょっと下火になったのか? というこの頃。アメリカではトウモロコシの収穫がおもわしくないなどという話も聞こえてくる。
そもそも食料や飼料になるものを儲かるからと燃料用に転用してしまうのはどうなのか? とも言われたこともあって、今度は藻類こそあらたな油田だ! みたいな声も聞かれたり。
そんな中またぞろ「夢の扉+」で紹介されていたのは、さつまいもだった。なんだまた穀類からバイオ燃料かい、と思ったら、この先生現在所属の大学だったかにはいるときにも驚かれたそうだが、そんな面倒なことはしないのだという。
すなわち、そのまま燃やす。
これはとんでもない、しかし言われてみればという発想の転換。そもそもバイオ燃料は精製して使えるようにするまでが大変な手間。それを単純に燃やして発電に使おうというもの。燃料にはならないのだからといえば、別物なので同列に扱うことはどうかとも言われそうだけれど、今や電気自動車も十分実用になりつつある時代。内燃機関用の燃料をわざわざ使わなくとも、電気自動車にして電気を使わせるという手法もありな時代になってきた。
もちろんそのまま燃やすというわけにもいかず、栽培したサツマイモをスライスして干し、それを燃やして発電とのこと。実験では十分に成功してスクーターを快適に走らせていた。
栽培にも工夫がされていて、狭い面積でも収量をあげられるように、三角形の棚を用意し、そこに棒を渡しておく。ポリ袋に土をいれてそこに芋を植える。そしてその袋を棒に通して立体的に配置する。
遊休農地などを利用した露地栽培をすれば、農地の問題とかあるいは雇用の創出にもいくらか寄与できるのかもしれない(さほどではないだろうけれど)。
どこまでいくかはわからない部分もあるけれど、この発想の柔軟さはおもしろいなあと。ひとまず、自分としてはこの秋はじめての大学芋でも作ろうかとサツマイモを購入してきたところ。やはり一度は食べたくなるのだよなあ。
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