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ニッポニア・ニッポン

 「ガイアの夜明け」を見てから珍しく番組表など表示させると、NHK 「SONGS さだまさし」の文字。 そういえば再放送すると言っていたっけか。 ということで、なんとなく切り替えてみたら、ちょうど「前夜(桃花鳥)」が始まったところだった。

 あのころ、朱鷺はもう駄目だと思われていた。七羽になった、なになにが死んだ。そんなニュースばかりが時折紙面に浮かんだ時代。自分たちのせいでその数を失っていったことなど忘れて、あの朱鷺色が失われるなんて残念だねなどと思ったりしていた。

 でも、それも些細なことで、自分たちにはきょう明日の食事のことが気がかりなのだ、と歌う。

 近頃はなんでもかんでもアメリカがもてはやされて、アメリカいいよね、かっこいいよねといった具合でどんどんアメリカ化されていく。そんなことでは日本はなくなってしまうんじゃないかと。

 でも、それも些細なことで、そうして変わることで日本は成り立ってきたのじゃないの、と歌う。

 どこかの国で戦がおきたとテレビが伝える。さながらイラク戦争のときのまるでビデオゲームかと思うような近代戦の映像に子供が歓声をあげる。怖いねえと振り返ったら、もう番組は笑いに変わっている。

 でも、それも些細なことで、この狭い部屋の平和で手一杯なのだ、と歌う。

 なんだか、およそ 30 年近く前の歌だと思うのだけれど、今だってさほどの変わりはないなあと、つくづく思った。

 LP もあるけれど、もはや聞く術がない。カセットテープもあったと思うけれど、やはり聞く術が今はない。

 続く二回目のほうでは、20 代(ばかりではなかったような気がするが)の若者を集めて(ほとんどさだは知らないし興味ない)「知らなかったことを後悔させてやるぞw」とミニコンサート。

 まあ、本当に後悔したかどうかはさておき、近頃の単語の羅列だけの歌詞や、何を言っているのかわからないような歌と比べると、日本語の持つよさが感じられる部分というのは少なくともあったのではないかなと。それだけでも多少の意味はあったのかなあ、などと古い人としては思ったりするのだった。

 このところは夜中にやってるアレも録画できなくなったので(機材的に)見ることもなく、歌を聴くのも久々だったので、まあ良かったかなと。

 時代は変わっているようでいて、さほど変わってなどいないのかもしれない。

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