数字の縦中横と全角半角混在など
縦中横(たてちゅうよこ)というのがある。 縦書き文章の中に数字などがはいるときに、その数字部分だけは横に配置するもの。 おおむね二桁の数字(12 とか 30 とか)を縦書きの中に配置するときに使われる。
2012 年とかになると一文字ずつにして縦に並べるということをしたりする。 あまり横長になりすぎるとバランスがよろしくない。
ところで、このあたりは全角と半角で扱いが異なってくる。 全角で「12」とか書いてあると、縦書きになっても一文字ずつ「12」と縦に並ぶだけになる。
一方で半角の場合、なにもしなければ縦書きの中で横向きになって「12」と並ぶ。 といって、たとえば英文のような中にあったり、計算式のようなものであったり、URL であったり、横向きのままのほうがよかろうという例もある。
というわけでだいたい個々にどうするかを指定するようになる。
そんな中で、「1おく234まん5678」とか書かれていると、「1」は全角なので縦向きに自動的に変換される。 しかし残った「234」と「5678」は半角なので横向きのままになる。 あいだの「おく」や「まん」といったひらがなはもちろん縦向きになる。
数字の全角半角混在表記はどうもうれしくないような。 といって書いた人にはそれなりの意思があってのことだろうから、どちらかに統一してしまうわけにはいかない。
縦書きではないけれど、「なん100まん」とか書かれていると、これもちょっとうれしくない。 これを人が読むにはさほど困らないかもしれないが、合成音声に読ませるとなると「なんひゃくまん」とは読むかもしれないが、「なんびゃくまん」とは読めない可能性はなかなかに高いのではなかろうかと。
もちろん EPUB3 の場合には ssml 情報として付加しておくことで、正しい読み方を促すことは可能ではあるのだけれど、あまりうれしくないようにも思う。
などとあれこれ考えている、まあメモみたいなもの。
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