« MeCabを0.994に | トップページ | 消せぬ過去 »

東京ゴミ女

 タイトルだけはどこかで見聞きしていた覚えはあったものの、内容についてはさっぱり知らずにいて、なんとなくゴミ屋敷っぽいなにかを連想してだけはいたのだった。ところがどうやらそういう映画ではなかったのだった。

 同じアパートに住む男性を好きになってしまい、気になってしかたないけれど、話しかけられるわけでもなく、でもいろいろ知りたくてたまらない。結果、彼が捨てるゴミ袋を持ち帰ってはあさるという日々をおくると。

 どんな食べ物が好きだとか、どんなものを使っているのだとか、いろいろ想像を膨らませてひとり妄想の世界を楽しんでいるうちはまだよかったのだけれど、次第にそれがややエスカレートして、元彼女から送られてそのまま読まずに捨てられていた手紙などまで読むにいたっては、その元彼女に接触して自分が今の彼女なのでもうやめてくれる? といった行動にでるまでに変わってしまったり。

 バイト先の喫茶店のマスターも妙な男であるし、彼女目当てでやってくる常連客も妙であるし、バイトの同僚である女性も妙であるし。奇妙な人々の日常は、考えてみるとまあきっと誰にも多少は覚えのありそうな日常でもあったりすると。

 最終的には彼のほうもゴミを拾われているということを知っていてわざと振舞っていたというオチに行き着くのだけれど、まあそのオチそのものは良いとしてその後の展開はちょっと不明瞭というか。どうやら集めた彼のゴミをみずからゴミの島へ捨てに行くことでケリをつけるということらしいのだけれど。

 実のところ「恋愛中毒」みたいなものを連想していたので、思ったよりも軽いなあと思っていたりはするけれど、まああれはゴミ女というのとはちょっと違うのでなんともいえないけれど。怖さは格別。いや、だからこちらは怖い映画ではないのだった。

 今とはまったく違う柴咲コウを見られるという点が一番興味深い映画かもしれない。

B00005YUYZ東京ゴミ女 [DVD]
カルチュア・パブリッシャーズ 2002-03-20

by G-Tools


 ドラマでは薬師丸ひろ子が演じたのだったなあ。

4048731408恋愛中毒
山本 文緒
角川書店 1998-12

by G-Tools

|
|

« MeCabを0.994に | トップページ | 消せぬ過去 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/28835/55157404

この記事へのトラックバック一覧です: 東京ゴミ女:

« MeCabを0.994に | トップページ | 消せぬ過去 »