傍点導入に関する補足のようなもの
先の傍点導入に関して少し補足しておくと、新しく書かれた図書原稿というのではなく、すでに出版されている図書について作成するということからいえば、基本はまず原本の通りにということになるわけで。
もちろん、生成するプログラム側が対応しているかどうかはあるし、再生側での対応ということもあるし、また表示上の問題は必ずしも重要ではないという面もあるのは事実として。
しかしながらそれらの状況が変化して生成が可能になったり、はたまた再生側の対応ができたり、はたまた EPUB3 のように利用範囲が広がったりしたときに、やはり原本通りに表現できている、あるいは表現可能なほうが望ましいというのはあるかと。
そのときに、もしも元になる原稿テキストにすべての情報が付加されていないと、たとえば傍点の箇所を原本にあたってすべて探し出し、それに該当するテキストにそのための処理を施すという作業をする必要がでてきてしまう。これは、無駄な時間・作業ではないかなと。
もともとの原稿テキストには必要な情報はできるだけすべておさめておく。生成段階で対応していないものについては、それを無視するなりする。仮に図書には含まれていても再生側で対応してないなら、再生側がそれを無視する、などそれぞれであってよく、もともとの原稿にはやはり必要な情報はすべてはいっていることが後々使いまわす、あるいは生成しなおすといった時に面倒が少ないはず、ということから。
傍点についてもはじめから情報は含めてあったのだけれど、ひとまず再生側で表現しやすい方法で代用していたのだった。しかし、どうせならということでもう少しきちんとした形に変更した。いずれにしてももともとのテキストに情報はあるので EPUB3 ではそのままに表現できるわけで。
ただ、ReVIEW でも言われていることだけれど、あまりにインライン記法が増えると読みやすさを損なうので、それはまたそれで問題ではあるのだけれど。
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