DAISY Pipeline の使い方【バリデーションの場合】
たまに検索があるので DAISY Pipeline の使い方をちょっと記録してみる。ただし、デイジー図書はもちろん EPUB などの生成ができたりと機能満載プログラムなので、すべてとはいかない。
生成ツールはほかにいろいろあって使っていることだろうから、バリデーションということで書いてみる。(実際ほかで使ったこともないので)
図書作成ツールなどを使って生成した図書ファイルのバリデーションをというのであれば、GUI ツールを使うのが便利で簡単。コマンドラインツールはやや使いにくい印象が。
DAISY3 図書という前提で順を追って。
Pipeline を実行するとはじめに表示されるのが以下のような画面。上にメニューバーなど、その下に図に示したように三つの区画が用意されています。
メニューバーの下に並んだ三つのアイコンボタンの右端にある Job を追加するボタンをクリックする。
新しい作業を追加するウィザードが開くので「 Verify 」-「 Z3986 DTB Validator 」とクリックしてから「 Next 」をクリック。
「 Browse 」ボタンを押してバリデーションしたい図書フォルダの opf ファイルを指定し、「 Finish 」ボタンをクリック。
ひとつのジョブが指定されたので画面はこんな感じに。
ここで上のアイコンボタンの左端にある緑の三角マーク(実行)をクリックして、バリデーションの実行。
完了すると(実行中もですが)下のメッセージ欄に各種メッセージ。エラー類がなにもなければ完璧ですが、日本語のデイジー図書を現状作成すると必ず下のようなエラーはでるはずです。
詳細については各行の先頭の+をクリックすると確認することができます。
当該ファイルの場所を確認して、それが pagenum であり、エラーの数が pagenum の数と等しいのであればおおむねそのエラーは無視できます。これは pagenum において半角数字以外の文字があるとエラーになるためですが、日本語の図書では「1ページ」などと表記するようにしているためひっかかります。しかし、図書再生上においては問題がないので無視できます。
これ以外のエラーがある場合には修正が必要です。
Pipeline は起動にやや時間がかかるプログラムなので、修正したうえで再びチェックしたいというときには、メッセージ枠の右側にあるボタンでいったんメッセージを削除しておくとすっきりします。
その上で Job をクリックした上で実行ボタンを押し、確認画面がでるので OK をクリックすれば再実行されます。
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