ブラックホール
[ NHKスペシャル|未解決事件 File.02 オウム真理教「オウム真理教 17年目の真実」 「オウムVS警察 知られざる攻防」 ]
まだ初日のドラマのほうだけではあるけれど思ったことを少し残しておく。
一番きになったのは独自に入手したという肉声カセットテープ700本あまりの存在。誰からというのはおそらく取材にかかわる秘密ということなのだろうけれど、時期についてはあかしてもよいのではないかなとか。そして時期によってはこれだけの重要な証拠となるものを NHK が大事に持っているだけということではたしてよかったのかと。
一連の裁判が一応終わってしまったけれど、それ以前にこのテープを入手していたのだとしたら、裁判の結果に対して大きな判断材料になりえた重要証拠といえるのではないかなあと。あくまでも素人判断ではあるけれど。
実際弟子たちをどう誘導していったかといったことがありありとわかる会話も多いようであるし、そうしたことを丁寧に検証・分析することで黙秘を守ってしまった事件の内部を補完することも、かなりの部分で可能だったのではなかろうかと。
そのくらいインパクトの大きい内容が放送されただけからでも伝わったのだし。
それを言ってみればいちメディアにしか過ぎない NHK が所持しているだけで本当によいのかとか。証拠品として警察や司法に提出する義務といったものはまったくないのだろうかとか。いろいろ思うわけで。
かつて例の白というか銀というかの装束で著書を持ってきてのに出くわしているけれど、当時は書店側としては面白がっておいていたというくらいだったか。異様な雰囲気というのはなにかしらあったけれど。
サリン事件が起きたとき、まだ物質が特定されていない報道の段階で、これってサリンなのかな? などと思ってしまったのはアップルシードの影響が強かったというものだけれど、実際そうだとわかったときには現実離れした展開に正直ことばを失ったというのはあったなあとか。いろいろ思い出すこともある。
つまるところ権力という欲望を満たすために宗教を利用していただけではなかったのか、というあたりは現存する宗教にも類似の傾向をもつものもあるいはなくはないのではないかと思うと、なかなか恐ろしい未来ではあるなと。
さて、今夜の番組でそうしたあたりなにかわかるのだろうかと、少し期待も持ちつつ夜を待とうかと。
犯罪ですらこうしたテープに残されているのだから、政府の重要な決定会議が録音されてないってことのほうが異常なことなのだと思うのは違うかしらん。
#なぜか海軍反省会にしろオウムにしろ、カセットテープが大量に引き寄せられる NHK とは、おそらくブラックホールなのではないかと。
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