« 金色夜叉でもあるまいに | トップページ | るびま38号でてます »

坊ちゃん


410101003X坊っちゃん (新潮文庫)
夏目 漱石
新潮社 2003-04

by G-Tools


 実はこれまで読んだことがなかった。もちろんこの手の”名作”といわれるようなものはチェックして読もうと昔むかしから思っていたのだけれど、結局他に気を奪われてしまったためかいまだに読んでいなかったのだった。

 青空文庫テキストからではあるけれど結果的に読む機会をもつことになって、まあよかったかなと。

 しかし、しっかり見た記憶はないもののドラマなどになっているイメージを引きずっているのか、もっとドタバタした感じで派手な結末なのかと思っていたら、案外あっさりしていたのでやや拍子抜けした。

 宿直で生徒たちがいたずらするあたりはともかく、赤シャツと野だいことの件はもっとこてんぱんにするのかと思ったらちょっと物足りない感じがしてしまった。とはいえ、当時としたらこれでも十分だったのかもしれないけれど。

 もちろん清への思いがあふれるおわりのところは実によい余韻を残してくれているし、全体としてはなかなか名作といわれるだけはあるのかと思ったりはしたけれど。

 で、何度となく読むことになったので余計に感じたのは、坊ちゃんって arton さんだよなあということ。いや、arton さんが坊ちゃんみたいだというのではなく、なんだかこの文体の雰囲気というのがどうにも arton さんを連想させて仕方ないのだった。

 つまりはそれが arton さんが江戸っ子であるということなのかもしれないけれど。なんだか「これって arton さんが書いたんじゃないのか?」と錯覚してしまいそうになるくらいだったのだ。

 arton さんの文章が好きだなあという人は、一度読んでみると面白いと思う。

 余談ついでに言うと、なぜ坊ちゃんは四国の学校へ行くことになったのかと思ったが、昨年まで放送された「坂の上の雲」を思い出すとなんとなく想像できる。師範学校だったかでは、秋山や子規と漱石も一緒で、秋山らのふるさと四国へ訪ねていたような記憶が。

 そんなこんなもあって舞台に四国を選んだのではなかろうか、などと勝手に思いながら読んだのだった。

 そんなわけで(どういうわけだ)しばらくはこの手の読書が続くのであった。

|
|

« 金色夜叉でもあるまいに | トップページ | るびま38号でてます »

コメント

>「坂の上の雲」を思い出すとなんとなく想像

え!もしかしてご存知なかった?
漱石は、実際に一時期愛媛県の尋常中学校の教師をしていたのですよ(^_^;。
「坊ちゃん」は、その時の体験を元にしています。

投稿: 黒豆 | 2012.05.26 15:08

あらまあ。そうでしたか。
というか、そういえばそんな話を聞いたことがあるような気も(^^;
なんだか直近のイメージが強くてそんなことを考えていたのでしたw

投稿: ムムリク | 2012.05.26 15:19

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/28835/54780997

この記事へのトラックバック一覧です: 坊ちゃん:

« 金色夜叉でもあるまいに | トップページ | るびま38号でてます »