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金色夜叉でもあるまいに

 [ めがね捨てないで…金環日食後の天体ショーとは : 科学 : YOMIURI ONLINE(読売新聞) ]
 [ 【やじうまWatch】 日食メガネを割引券代わりに使ったキャンペーン、全国各地で展開中 ほか -INTERNET Watch ]

 地元新聞のサイトには記事がなかったので(紙面にはあったのだけれど)、こちらの記事で。で、紹介されている天体現象が、部分月食、金星の太陽面通過、金星食、ペルセウス座流星群、皆既日食(オーストラリア)、といったもの。

 まあ、せっかく購入したのだしさほど安いわけでもないだろうから持っていたら、とは思うくらいで、捨てようとどうしようと勝手ではあります。それを言ってははじまらないかもしれないものの、そもそもが積極的に天文に興味があるとかではなく、なんだか騒いでいるから見なくっちゃ、それには専用のめがねがいるらしいよ、だから買わなくちゃというだけのことであって、ゆえにもう必要ないから捨てるというのであれば、それは仕方ないことではないかと。

 販売側からすればそれで儲けたわけで。割引と引き換えに交換したりしたら、次の機会にそれを売ってなんてこともあるいは。

 それはともかく。新聞記事によれば、国立天文台の暦計算室長の方が、

「見ないと一生後悔するだろう。金環日食が終わっても、日食グラスを捨てないで」と呼びかける。

 とあって、ちょっとびっくりする。大半の人にとって仮に今回の金環日食・部分日食を見なかったからといって一生後悔するようなことはまずないであろうし、まして金星の太陽面通過を見なかったからといって一生後悔するほどのことはまずないでしょう。

 もちろん、次に見られる機会がほぼ生きている間には無理と分かったとしても。一生悔やむのはよほどのファンか研究者に限られるのではないかと。あまりにも誇張した表現だなあと思うと、かえって興ざめなところもあったりするのです。

 で、実際どう見えるかですが。6 月 6 日の朝、07:10 頃から金星が太陽面を通過しはじめます。実に 6 時間 40 分あまりもかけて通過しおえるのは 14 時近く。動きとしては左側からはいって上に向かいそこから右下にむかって弧を描くかのようにして(Ωのイメージ)右下に抜けていく。

 時間が長いけれど動きは遅いので肉眼で見ても動きがわかるということはないでしょう。また、その大きさ。この日の金星の視直径は 57.7 秒とか。太陽の視直径はおおむね 32 から 33 分くらいなのでおよそ 33 分の 1 。実際十円玉くらいにしか見えない太陽を思えば、肉眼で日食グラス越しに見たところでそれらしきものと判別できるかどうかというところなのではないかとも。ほとんど黒点と見分けがつかない状況もありえます。

 そしてそんな状況でよくわからないからと長時間見続けようものなら・・・。

 太陽黒点観測用の投影版を使った観察会などで見るほうが動きまでわかって楽しいのではないかなと古い天文ファンとしては個人的に思うのですが。

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