EVA
今更ではあるけれど、ようやくにして「新世紀エヴァンゲリオン」を通してみたのだった。当時はこちらではいくらか遅れての放送だったようには思う。さらには、日曜朝 6 時からという放送で、何度か映りの悪い室内アンテナで挑戦したのだけれど(たまたまそういう環境だった)断念したままだった。
最近になって GyaO! でときどき配信してくれたものの途中までというのが多く、先般ようやく最後まで見ることができたのだった。(まあ、無料配信だけ見て以下のようなことを言うと怒られるかもしれないけれど、まあテレビ放送だって同じだからよいよね)
で、感想をひとことでいえば、最後はスタッフがパニックになって収拾がつかなくなって破綻したのではないか? と。
最後の数話とそれまでとは作りがさっぱり異なっているし、時間の足りなさ(毎回の製作時間だけでなく、全体としての時間も含め)からか作りに粗さが目立っていたようにも。
もちろん最後のほうは人類補完計画についてのもろもろが明かされていくということで、描き方が変わったという見方はあるにせよ、ではその人類補完計画そのものはどれほどのものであったかというと、いささかお粗末に過ぎたのでは。
人類の心の隙間、集団との関わりを持てないといった個人の心の弱さといったような心の補完をするのだということだったけれど、そのためになぜエヴァンゲリオンなどというものが必要なのか? 仮にそれが必要なのだとしても、それによって補完されるのはその操縦者である個人だけではないか? とか。まあ、とにかくそれでは物語の核となる部分の説得力が一切崩壊してしまうではないかという。
結局面白そうなキーワードを寄せ集めて面白そうな物語を作ってみたものの、収拾がつかなくなってしまったまま終わりにせざるを得なかったというのが正直なところなのではないかと。そんなことはない、というかもしれないけれど。
それをちまちまと映画に再構成したところで、結局何が変わるともいえないのではないかと。
面白い設定だし、実際面白いと思ったから見ていた。それだけに、この終わり方ではせっかくの作品が台無しではないかなと。もったいない話だ。可能であるならきっちり作り直すか、きちんと企画をまとめあげたうえで続編を作るというのがよいのかもしれないなあ。
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