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暗くなるまで待って

 いわゆる名作映画というものだとその名前をなんどとなく見聞きしたり、はたまたその評判を見聞きしたりしているうちになんとなく見ることもなく過ぎてしまったままになっていて、考えたら見たことないし、内容も良く知らないということになっていたりする。単純に見たことないってことではあるのですが。

 ということではじめてみた「暗くなるまで待って」。単純な場面展開だけで構成されているのに、なんともいえないうまさがあって楽しい。最近のごてごてとして、あれやこれやをひねくり回してこれでどうだ、みたいな鬱陶しさもなく、わかりやすいけれどちょっとしたところの演出が実に心憎かったりして、何度となくうなってしまうといった。

 まあ、この女の子はどういう育ちをしているのだ、と思うくらいに小憎らしい印象かと思えば、勇敢に行動してみたりというのはちょっとひっかかってしまったりはするのだけれど。冒頭のいきさつもやや説明不足で人形がなぜカメラマンの手に渡らなくてはならなかったのかが、今ひとつ判然としないとかはある。

 それでも、映画というのはもっと単純でもずっと面白くなるのだなあとあらためて感じる。近頃は技巧に走りすぎなのかもしれない。脚本やそもそものアイデア、それらを見せるための演出がきちんとしていなければ、どんなに超絶技巧で映像化しても陳腐なものにしかならないってことはあるんじゃなかろうかと。

 「WAIT UNTIL DARK」という原題もよいけれど、「暗くなるまで待って」という邦訳も(同じといえば同じだけれど)よいなあ。

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フレデリック・ノット
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