シナリオ版 さよならジュピター
ちょっと時間があいてしまったけれど、小説に続いてシナリオ版を。映画の記憶はもはや断片的なものでしかないので、こんなに端折られていたのか、という驚きにもにた読後感。まあ、それは小説を先に読んでいるからで。
小松左京自身のあとがきというかにもあるけれど、映画という制約のなかで登場人物を融合したり、時間的にきりつめる作業だったといったことでなんとも急速な展開。小説を先に読んでしまうとその違いがよくわかるし、こんなもので映画を見て理解できるのか? 楽しめるのか? と思ってしまうくらいに物語がすすんでしまう。
土台映画の標準的な時間である二時間あまりというのが、長大な物語を描くには無理があるってことではあるのだろうけれど。たとえばテレビドラマ版としてアメリカあたりで全9話とかで作り直したら、もう少し丁寧な作品(小説に近い)ものになるのかもしれないなあ。
怖いものみたさで映画を見てみたい気もする。
当然のごとく絶版。
さよならジュピター―シナリオ版 (徳間文庫) 小松 左京 徳間書店 1984-01 by G-Tools |
なんだか異様なプレミアム感が・・・
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