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時を越えて

 放鳥された朱鷺がようやく雛をかえして育っているようだというニュースを知って、世間としては「よかった。ホッとした」といった声がでてくるのだけれど、正直なところ「それで?」とか「それが?」という思いを隠している人も多いのではなかろうかとも。

 久々に教育社で出版された「トキ」を開いてみたりする。確かに数は増えつつあるし、自然繁殖もその端緒についたわけだけれど、まだまだ道は遠いのだろうなと。少なくとも純粋に日本に残っていたトキはもういない。その重みは忘れてはいけないのだろうなと。

 ふと、中国から譲り受けたトキたちはまったく同じ種だったのだろうか? と思ってあらためて見てみると、中国や朝鮮半島あたりにわずかに残るこれらトキはニッポニア・ニッポンではあるらしい。かつて、日本から中国あたりに生息していた純粋なトキの末裔。

 とはいえ中国でも絶滅の危機にあって(少なくとも本の出版当時)、日本同様に危ない状況ではあった様子。これから人の手によらずともよいまでに回復できるかどうかは、正直楽観はできないのだろうなとも。

桃花鳥(とき)が七羽に減ってしまったと新聞の片隅に

写りの良くない写真を添えた記事がある
ニッポニア・ニッポンという名の美しい鳥がたぶん
僕等の生きてるうちにこの世から姿を消してゆく
「前夜 (桃花鳥(ニッポニア・ニッポン))」さだまさし

 確かに今、その数だけを見れば一定の数をもっているけれど、一度それは零になったのだということは、忘れてはいけないのだろうなと。


 写真も多くよい本なのだがなあ、復刊する見込みはなさそうだ。

B000J7AAB8トキ―Nipponia nippon 黄昏に消えた飛翔の詩 (1983年) (Newton books)
教育社 1983-10

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 裁判長が異例の言葉をかけるのに使ったりと、このアルバムはなかなかによかったなあ。

B00024Z7Y8夢の轍 プライス・ダウン・リイシュー盤
さだまさし
フォア・レコード 2004-06-30

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