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あの街この街

 新聞の地域欄で取り上げられていたのもあり、たまたま GyaO! で配信もされたので全話を見たアニメ「あの夏で待ってる」。話が進展しないので 2 クールくらい続くのかと思っていたら急展開させて 1 クールで終わった。

 近年増えている実在の街をそのまま舞台に使ったアニメのひとつということで、小諸市のあちこちやら、近隣の軽井沢やら佐久平駅やらがそのまま登場する。

 ただ、あまりに地名の連呼ばかりになってしまったりすると「輪廻のラグランジュ」のように嫌われる向きもあるので、あまり躍起にならないほうがよいのは当然。その点ではじつに穏やかだった。穏やかすぎたのではないかという観測も、あるいはあるかもしれないけれど。

 物語としては出だしではちょっと面白そうかと期待するところがあったのだけれど、SF 的な展開としてはまったく進展せず、もちろんラブコメ的要素としても遅々としてというところで、気がつけばなぜか沖縄旅行に行ってしまったりという。9 話くらいまではこれという進展がないままにのらりくらりという印象で、最後の 3 話というか実質的には 2 話くらいで急展開して終わりというのは、少々気が抜けてしまう。

 これでは半分くらいの長さでよかったのではといわれてしまっても仕方ない。

 それぞれのキャラクターの扱いを平等にという感じでとりすぎたために、メインの話がかすんでしまったかのような。エンディングはようやくにして映画撮影という素材をしっかり活かした逸話を盛り込んでいて、それは良かったと思うものの、すでに遅しという印象が強かった。

 もう少しはじめから全体をしっかりと決めて作っていたらこうはならなかったのではないかと思うだけれど、案外これでも決まっていたのかもしれない。としたら、ややお粗末という感じが残ってしまう。

 さて。

 このアニメが小諸市の知名度をアップさせたり、集客効果をあげたりといったことがあったのか、あるいはこれからあるのかというのは、正直微妙な印象も。とはいえ、終わった直後ということでいえばこれからということかもしれない。

 果たしてどれほどの人が待っていてくれるのだろうか。あの夏で。


#書き終えたあとにブラウザにというか、電子の彼方に消されてしまったので書き直したため、どうにも出来がよろしくないが、もう気力が湧かないので仕方ない。

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コメント

毎週録画しといて観ていたのですが、話がちっとも進まず、途中2度ほど録画し忘れたのに、ほとんど話の中身に影響しないという展開でしたね(^_^;。
小諸や軽井沢の景色はけっこう出てきてましたけど、ラストの「海ノ口」が佐久だと思っていたら、青木湖の方らしいので、何だか中途半端な使われ方だなあというのも…。
アニメだからSF的要素、というより、もっとラブコメに徹すれば違う広がりがあったのでは?という感じでしたね。
二つの要素を上手く溶け合わせられなかった脚本の力不足、ということでしょうかね。

投稿: 黒豆 | 2012.04.18 10:38

海ノ口の話されてましたね。
まあ、厳密にどことは言っていないので素材として使うだけなのは承知の上で、ちょっともったいないような気もしてしまいますね。

SF的な要素なんて「うる星やつら」ばりでもよいと割り切ってしまえば、もう少しよかったかもしれませんね。

脚本と企画のつめの甘さでしょうか(^^;<勝手なことを言っている

投稿: ムムリク | 2012.04.18 11:41

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