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擬似帳合問題

 電子書籍なんだから紙の本の概念にあまりこだわるな、という意見は恐らくあるであろうことを一応断った上で。

 現在唯一といっていい(と思う) EPUB3 リーダーソフト「espur (えすぱー)」を使ってみていて気づいたこと。

 こちらは横組み。
エスパーの横組みの1ページ目

 こちらは縦組み。
エスパーの縦組みの1ページ目


 一瞬気づかないかもしれないけれど、ページの割り振りがおかしい。

 よくある小説の文庫本など縦組みの本を手にとってみるとよくわかる。開いて扉ページは左側にあって、そこが 1 ページ。その 1 ページ目を右にめくると見開きになって右が 2 ページ、左が 3 ページになる。

 すなわち 1 ページ目だとタイトルとか場合によってはあらすじとかが書かれていて、そこをめくるわけだ。

 ところがエスパーでは縦組みの例で言うと右側にまず 1 ページ目があって、おおむね左は空白。ページめくりは左側の空白ページで 2 ページに進む。

 紙に印刷された本を模したデザインであればあるほど、これに違和感を覚えてしまったりもする。

 もちろん、理由は見開きの描画しかしていないので、左側だけとか、右側だけとかの表示に対応できていないからということなのだろうとは思うけれど。ただ、紙の本のイメージでめくろうとするとめくれない、あるいは逆に進んでしまう(本の中ほどであれば)という現象が起きて、「おっと、そうだった」などと思うことになるのは、あまりうれしくないような。

 まあ、これから順次リーダーにしろ、その性能にしろいろいろ出てくるのであろうかとは思うのだけれど、見開きというデザインを採用するのであれば、このあたりも気にして欲しいなあと。

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