MEGAQUAKE2
NHK で「MEGAQUAKE」のシリーズを放送したのは昨年の冬だったか? それとももう少し前だったのか、いずれにしてもあの震災前だったとは思うのだけれど、今回「2」と銘打ってあたらしく震災後に判明したことなどを放送しはじめた。地震学者たちの多くが、自分たちはこれまでなにを安穏としてきたのだろうかと自問するようなところを「今頃」ととらえる人もあるかもしれないものの、今こそ科学がきちんと向き合わなくてはいけないときでもある。
昨年のあの巨大地震が起きる過程が少しずつ解明されつつあって、その一端が紹介されていて、小さなアスペリティーのずれによってその先の巨大なアスペリティーのずれを誘発してしまったために、思いもしなかったほど巨大なものになってしまったとか。
それにしても NHK ではこうして科学的な検証であったり、人々がそのときどう行動し避難しようとしていたのかや、はたまた NHK 自身の当時の報道を分析・反省することも多くしているのに比べて、民放ではほとんどそうした番組というのはないなと。あったのは、記念するドラマくらいだった。
NHK は公共放送という役割もあるので、そうした意識を強くしているのだろうけれど、民放であってももっとそうした検証がなされていいのではないかなあとも思う。あれほど通常番組を中止して放送を続けていたのに比べて、このギャップはなんだろうというくらいに。
E テレでは早くから放射能汚染地図であるとか、津波堆積物を地道に調査する活動とかを丁寧に追っていたけれど、そうしたことが後になってニュースとなって反映されてくるなど、果たしてきた役割は小さくない。
民放とて情報産業。少しはそうしたことがあってもよくはないか? とも思ったりするのだけれど、それは視聴率の前にあえなく消えてしまうのかしら。
もっとも昨今は NHK ですら視聴率に一喜一憂しているくらいなのだから、この動きすらどうなるのか先はまったくわからないのかもしれないけれど。
まあ、民放が似たようなものを作った場合、それは似たようなものにすぎず、タレントを多数スタジオに呼んでさながらバラエティ番組になってしまうだけなので、あるいは、作らないほうがよいのかもしれないけれど。
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