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乾物さまさま

201202kiriboshi


 この冬はあまりに低温が続いたこともあって野菜の価格が高めで推移した冬だった。まあ、だったと過去の話にするにはまだもう少し寒さは続きそうではあるけれど。葉物野菜の価格が比較的高くて、例年であればずいぶんと食べたはずの白菜も今年はあまり買わなかった。

 もっとも、近年なぜか白菜を丸のまま売ってくれないところが多くてよろしくない。ひと玉丸々でも 200 円とか 300 円なのだから、全部半分にしないでそのままのも用意して欲しいのになあ。保存が面倒でよろしくない。

 その点、ジャガイモ、人参、玉ねぎあたりは価格が安定していたので助かったけれど。

 ということもあって切り干し大根など乾物が重宝する。70g の切り干し大根と油揚げ、人参をいれて炒め煮に。なんだか量が多すぎて当分箸休めにことかかないというくらいになってしまう。

 干し野菜は栄養価も高くなるし、うまみもでるしで文句なし。

 なんだかんだいっても寒さの厳しさはそろそろ終わりなので、少しずつ春という季節。

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だーれも知らない、ここだけのヒ・ミ・ツ

 おこそーとの♪

 [ ID番号が秘密なのか、それとも氏名・生年月日が秘密なのか::高木浩光@自宅の日記 ]

 高木さんが日記を更新されるとアクセスが集中してなかなか閲覧できないという現象が起きてしまうのだけれど、今回もなかなかに大変な様子。見られないときは諦めて時間を置いてから再度訪ねるようにしましょう。

 地方にいると PASMO だの SUICA だのといったものとは縁がないので、それそのものに関しての弊害はないのだけれど、では自分が使っているその他のものはどうなっているだろうかということは、一度立ち止まって確認したり考えたりしておくことは大切だろうなと。

パ: 申し訳ございませんが、そういったネットに載せるという行為は、お客様のご責任という形になりますので、

私: だって、その人は自分のパスモ番号を知られたら履歴まで知られるとは思ってないから載せてるわけじゃないですか

 ブログが流行したりしてからあまりうかつになんでも書くべきではないよというのは言われているけれど、ダイレクトメール(郵便のほう)とかを考えても名前と住所、年齢(生年月日)、出身学校(高校とか大学とか)あたりは手軽に情報が流通されていたりするわけで、そうしたものを掲載しないほうが一般的には恐らくよいとは思うものの、掲載する人だってあるとも思う。

 確かにその時点ではその人の責任でのことではあるけれど、それが元で関係ないことがすぐに判明してしまうような仕組みを提供しておきながら、それは個人の責任だからといわれてしまったら、いっさいの情報という情報は秘匿されなければならず、つまりはその PASMO のサービスそのものが成り立ち得ないということになってしまうような気もする。

パ: お客様大変お待たせいたしました。マイページ停止センター、こちらを開設させて頂いたのは、パスモが利用開始となりました2007年3月18日となっております。

私: え? つまり最初からあったということですか?

パ: はいさようでございます。

私: どうして最初っからこれがあるんですかね? 最初からわかってたということですか? さっきの説明だと、そういうふうな問い合わせがあって、勝手に閲覧されるのは困るから、それでこういうセンターを設けたとおっしゃってましたけども

 このあたりを読むと本当に悪質だなあと思ってしまう。PASMO のサービス開始当初からあったというのは、まさに危険性はわかっているけれど放置していたという犯罪的な行為にも等しいのではという恐ろしいことなのではないかなあ。自分がもしも PASMO を使っていたら、即座に解約したくなると思う。

私: 周知するべきだなんて言ってません。周知してないでしょ、と。サービスを中止するべきだと言ってるんですよ。

パ: はい。サービスを中止すべきだというご意見も

私: サービス中止なんて、するわけないでしょ? そんなこと言ったって。

パ: お客様の、

私: 話は聞いたけども、無視しますってことですよね?

パ: お客様のご意見として伝えさせて頂きます。

私: でー無視するわけでしょ。だってずっとやってきたわけでしょ。だけど今、ネット、検索すると、悪用方法を解説しているサイトもありますよ。「他人のパスモを見る方法」とか載ってますよ。

パ: そういったご意見も伝えさせて頂きます。

私: そういうのわかっててこの拒否する電話番号、載せてるわけでしょ? 非常に悪質じゃないですか。わかってるのにやってるわけでしょ。電話番号載せときゃ言ってくると思ってるわけですか? 誰も知らないじゃないですかこんなの。

パ: ……。

 第三者が用意に取得しうる情報だけで閲覧が可能であるという事実を知った上で、なおサービスは継続し、文句をいう奴には「この番号から手続きすれば利用できなくします」と案内すればそれでよし、という運用を続けているというのはまさしく確信的に行われている悪意ある行為というほかないのでは。

 最近ではなにか問題が発生したときにホームページで告知したからそれで十分であると言い切る企業が時としてあるのだけれど、いったいそれを誰が見るというのか? ホームページで告知されたということすら誰も気づかないであろうに。

 みずからの不明をあさってにおいて開き直っているかのような運用はなんとも怖いけれど、ふと考えてみればこれは PASMO に限った話ではないのかもしれない。自分が使っているほかのサービス全般についてどうなのかを一度は確認するべきなのだろうな。

 さらにいえば、利用者である自分たちもそうした意識の欠如というか、あまりに安易に使っていないかということもまた反省しなくてはいけないのかもしれない。

 先日スマートフォンアプリを小学生でも女子高生でも誰もが手軽に作れる講座とか開かれているといったニュースがあって、なんとなく嫌な気持ちをもったのだった。それ自体は悪いことではないけれど、手軽さゆえにセキュリティとかの意識などなく作られてしまったソフトウェアがもとでいろいろの問題が発生する可能性は飛躍的に増えるのではないかなという怖さを。すべてがそうだとはいわないけれど、そういう可能性は拡大するのではなかろうかと。

 自分がちまちまと作るプログラムにしても、時としてそうした意識をきちんと持たなくてはいけないなとあらためて思ったしだい。

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50枚100枚

B002R59FSY太陽誘電製 That's DVD-Rビデオ用 CPRM対応16倍速120分4.7GB ノンプリンタブル マットシルバー 手書き専用レーベル スピンドルケース50枚入 DR-C12STY50BN
That’s 2009-09-18

by G-Tools

 ひところはアナログテレビ番組の録画などをせっせと DVD-R に焼いていたりしたので、その頃はケースつきのものではあったけれど結構な枚数を買ったものだた。デジタルに変わるというころあいと、アナログキャプチャーユニットが駄目になってしまって以来、まず使うこともなくなってしまった。

 そうはいってもノート PC を新調した際に、バックアップをはじめに取るようにとかいわれてもメディアが足りないということで、最寄から 10 枚パックなどを買ったものの、それも以降使ってはいない。ただ、ケースに入っているしということでなにか個別に保管したい用かなあ、などと思っていた。

 ところが次第に HDD の中にいろんな大き目のデータが増えてきてしまったので、そろそろこれをバックアップしなくてはいけないなあと思い始めたのだった。HDD を用意するのが一番手軽でよいのだろうけれど、単価は安いとはいえそれなりのものになるし、複数のバックアップをとりたいと思えばたとえ小さめの容量のものでもふたつなり購入というのはちょっと辛い。

 ということで、HDD はひとまず手元にあるひとつにして、あとは DVD-R に重複して保存することでとりあえずはしのごうかということで 50 枚パックなんてものをはじめて購入。

 別にデータ用でよいのだけれど、なにやらデータ用よりも安かったので。どうやら手書き専用レーベルということが理由の様子。印刷できるものは面白いかもしれないけれど、プリンターインクの容量は減る、価格はほぼそのままというような高止まりの現状ではそうそう印刷なんてしてられない。

 そもそもそんな必要がないわけで。手書きで十分です。ということで、なぜか CPRM 対応なのだった。もっとも、デジタル化された今、仮に光メディアに保存としても BluRay ならわかるけれど、DVD ではないので、まるっきりデータ用として使うことになりそうだけれど。

 しかし、50 枚というのはなかなか迫力だなあ。

#が、なんだかバタバタしていて、まだ作業できていないのだった。

#よくわからないようなメーカー品なら、さらに安いものもあるけれど、それなりに信頼の品質というのも欲しいからなあ。日本製がというよりも、太陽誘電だからというあたりで。

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ラミーかバッカスか

20120219_rammy_bacchus


 マリーの部屋でチョコレートのラミーとバッカスは値段の割りにあなどれないのよね、といったことを言われていて懐かしいなあと思っていたら、今は季節限定商品になっているというのだった。昔は通年で売られていた商品だったと思うのだけれど。

 で、店頭でみれば確かにほかと比べて少しばかり華々しく陳列されているような気持ちまでしてくる。価格はそれぞれ 160 円程度。これは懐かしさもあって買ってみずばなるまい。ということでそれぞれを購入。

 バッカスはルックチョコレートなどでもおなじみの粒タイプで、中に洋酒がはいっている。食べるとジュワッと広がってくる。そうそう、こんな感じだった。

 ラミーはバータイプのチョコレート。ラムレーズンがはさんである。ということで、こちらはなんとなく一気に食べなくてはという気持ちにさせてしまうのが憎いところ。ひと口食べるとラムレーズンが広がって、おお!これだ!的な感覚がよみがえる。

 どちらが好みかといわれたらラミーのほうが好きかなあ。このついつい一本食べてしまう恐怖の誘引力はあなどれない。バッカスのほうは、まあ普通かなあと。いや、もちろん十分においしいのだけれど、どちらかをといったらということで。

 ああ、ラミーだけまた買ってしまおうかなあ。すっかり術中にはまっている。


 アマゾンにはなんでもあるなあ(笑)。

B005UWJUWMロッテ ラミー 2本×10箱
ロッテ

by G-Tools


 バッカスのほうが少し高いような。

B005UWK7GAロッテ バッカス 12粒×10箱
ロッテ

by G-Tools

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あべこべ?(アミのじゃく)

 テキストデイジー作成のなかで、出来上がったものの確認(どちらかというと見た目はどうなっているのかの確認と、読み上げさせたときの感じ、特に読み飛ばし)ということで AMIS (あみ)を使ってみている。日本語音声エンジンはフリーのものなので時々「これはフリー版なのさ」といったことを間に言われてしまうものの、こんな感じねと確認するには問題ない。

 で、読み飛ばしの機能があって、ページ数などは基本は読み飛ばす設定がされている。AMIS の側でも再生オプションという項目でチェックできるようになっている。ただ、基本的には NCX ですでにそれらが設定されているのでそれが反映されてもよいはずとは思うのだけれど、反映されているようでもなく、標準ではすべての項目にチェックがはいっている。

Skippable


 上のキャプチャでは一番上の normal のチェックだけはずれているけれど、はじめはすべてチェックがはいっている。そして、説明には、

飛ばし読みしたいものはチェックしてください。

 と書かれているのだけれど、再生させると読み上げてしまう。ためしにとチェックをはずしたら読み飛ばしてくれた。処理があべこべなのではないのかな?

 というのもこの指定方法が誤解を生みやすいような気がしている。値が false だと読み飛ばしする、true だと読み飛ばしをしないといったことになっている。つまり、チェックをはずすと false 的な処理がされているのかなと。そしてそれは案外素直な処理なのかもしれないとも。

 実際ほかではどうかを知らないのでなんともいえないものの、なんだか奇妙な状況ではないかなと思うのだけれど。

 いずれにしても説明されている内容と挙動が一致していないというのは確かなことではないかなと。さて。

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バッチが駄目ならRubyを使えばいいじゃない

 Windows でのバッチファイルでなかなか細かなことはやりづらくて困ったなあと思っていたのだった。パスを取得してそれを加工して処理して、あれやこれやとか。

 それなら Ruby を使えばいいじゃない。

 そんな当たり前なことに気づくのにずいぶん時間を取られてしまった。バッチファイルから Ruby のスクリプトを実行してその結果を使えばよいだけではないか。

 ということで、無事に懸案の事項が解決したのだった。少なくとも以前のままよりは、よりよい形でと思う。多分。

B003J35W94森永 マリー 24枚(3枚パック×8袋)×5個
森永製菓

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 どちらかというとチョイスのほうが好きだったりはする。

B003J35W9E森永 チョイス 16枚(2枚パック×8袋)×5個
森永製菓

by G-Tools


 大人が買うにはちょっと抵抗があるビスコも、今では保存缶なるものがあるとか。5年ほどよいらしい。

B005EQ458Iビスコ 保存缶 30枚×10個
江崎グリコ 2011-08-03

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#そういう話ではなかったような・・・

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優しくて力持ち

B0035MJU1U東芝 鉛無添加マンガン乾電池 単1形4本パック [キングパワー・クリーク] R20P EM 4MP
東芝 2010-02-01

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 エネループ生活なので本当は乾電池は極力使いたくないのだけれど、どうしても単一乾電池の場合に単三エネループでの代用が難しいパターンがあるようなので、やむなく購入している。価格はさほど困らないのだけれど、処分するのが面倒なので。

 このところは東芝のこれを買うことが多くなったのだけれど、別に指定買いというわけでもなく、マンガン電池はほとんど選択肢がなく、店においてあるのがこれというだけ。別にパワーを求めているわけではないのでアルカリである必要などまったくないので、マンガン電池でよいのだけれど、近頃はなんでもかんでもアルカリ電池という風潮が残っているような印象も。

 それにしてもこの乾電池。キングパワークリークという名称。なんだか力ありそうだけど、クリーク(小川とか)というのはなんなのだろう? エコを意識して自然にやさしいというイメージでの名称なのかな?

 [ マンガン乾電池キングパワークリーク|eBattery|東芝ホームアプライアンス株式会社 ]

 やはり、そういうことらしい。

 しかし、単三を二本使う単一アダプタならば、単三のエネループでもいけるだろうか? いや、エネループにも単一型があるのは知っているのだけれど、そのためには特別大きな充電器まで必要になってしまうからなあと。試してみようかなあ。


 こういうやつだな。

B004SRJZU2単3電池2個を単1サイズに変換 電池ケース スペーサー 4個セット 災害時、充電池等に。
データプラス株式会社

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MICRO

201202_micro01


201202_micro02


 「さよならジュピター」を再読していたく感動したし面白かったのだけれど、関連で思い出したので久々に開いてみるとこれまたなかなか面白かったのが、雑誌「MICRO 創刊号」で特集された映画「さよならジュピター」特集。

 映画作りの裏話的なものとかもあるのだけれど、科学計算にあたった石原藤夫さんの計算式などを紹介しつつ、ブラックホールクライシスを回避できる可能性は実際どうなのだろうかというのを解説している。で、それをもとにしてプログラムを用意しているのは、コンピュータ雑誌ならでは。

 映画作成にあたっては PIPS3 を利用していたなんて記事もあって、当時のことなので日本語表示ができるわけでもなく、半角のあのカクカクしたカナでもってあれこれ記録されているだけなのだけれど、まあいろんな意味で新しい手法を取り入れてはいたのだなあと、懐かしく。

 1984 年なのでタモリがでている FM-7 の広告とか松田聖子の「ひーとびーとのヒットビット」とかが載っているというなんとも回顧感満載。

 将棋プログラムにも熱心に取り組む予定だったようで、その後どうなったのだったかなあ。

 多分、ブラックホールクライシスのシミュレーションプログラムは動かしてみたと思うので、いずれ見つかったときにでも。

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そろそろ革命的な技術革新が起きてくれないだろうか

 [ 信濃毎日新聞[信毎web] 骨を壊す細胞の働き抑制 松本歯科大チームが実験成功 ]

 新聞やニュースでも(県内ということもあり)なにかと話題にされている。もちろん全国ニュースでも取り上げられているわけではある。

 破骨細胞の暴走?を抑制するあらたなたんぱく質を見つけたということで、新薬の開発におおいに期待されているとか。安価な新薬提供に、と期待もされているようではあるけれど、まあ安価というところはなかなか厳しいのではないかとも思われる。

 あらたな手法による画期的な治療薬の登場そのものはよいことなのだけれど、できれば根本的な技術の革新というものを期待したいなあというのがある。

 たんぱく質ということはやはり内服薬とはならずに点滴、もしくは皮下注射という手段をとらざるをえないはずで、このあたりの革新的な技術変革というのが今後求められるのではないかなあと。いや、求められるべき。

 関節リウマチにとどまらず、このごろの医療はそのおおくが点滴によるもので、高齢になると血管の確保が厳しくなったりする。そうでなくても継続的に行うことで次第に確保できる場所が少なくなっていく傾向というのがあるわけで。

 点滴によらない治療が可能になれば患者の負担も、ひいては医療従事者の負担も大きく軽減されるはすなのだがなあと。

 なんとかならないものかなあ。

#新薬そのものはありがたいことであることに、なんら変わりも異論もありませんので、念のため。

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読みたいんじゃー

 先週に続いて「夢の扉+」が面白かったので。今回は佐世保高専で教鞭を取る志久(しく)さんという方。が、先生という姿は一面でしかなく、その実は文字認識技術の研究者であると。文字大好き。文字という文字はとにかく読みたい! とか。いいなあ。

 紹介されていたのはスマートフォンで町にあふれる文字部分を撮影すると(写真としてではなくリアルタイムで)、その上に日本語訳を表示してくれるもの。斜めになっているとうまく認識できなかったのを改良し、いろんな角度でさまざまに映っていてもきちんと認識する。

 その実証実験のために韓国に赴いてあちこち調べては通訳の方に間違いないか確認されていた。それが見事に翻訳されている。日本人観光客に試してもらうと誰もがちょっとした感動を覚えているようだった。海外旅行などにいってなにが困るといってやはり言葉。話すのは片言ですませたりもできるものの、文字(特にハングルなど)ではそれがなかなかわからなくて困る。

 ある女性は化粧品を買おうと思っても、店員が説明している通りの成分なのかがわからないので困ったことがあるとか。安心なものかどうかというのもあるだろうけれど、アレルギーなどについても確認する意味でも自分でわかったほうが便利なのはある。

 そんな外国語のテキストが瞬時に手持ちのスマートフォンで確認できるとなれば、こんな便利なことはないだろうなあ。すごいなあ。

 現在はオムロンが共同研究をもちかけていて、一緒にやっているとか。スマートフォン用のアプリとして提供される日もそう遠くないかもしれない。

 まあ、海外になど縁のないわたしには無用の長物とは思うけれど。なによりスマートフォンじゃないしなあ。もっともこの技術を普通のデジカメに導入したってよいわけではある。それもまた有効なんじゃないかなあ。

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雨水とはいえ

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 晴れ渡った夜はよく冷える。昨夜は18:00 過ぎの時点で -5 度以下だったし。寒いわけだ。昼間も北風が強くて冷たくて、体感はもっと低かったのだろうなと思ったら、一応真冬日だったらしい。

 そして、今朝。ついに室温が氷点下に。このあたりとしてはそう多くはない最低気温。

 朝から陽射しだけは暖かそうではあるものの、なんとも寒々としていて室温はなかなかあがらないものと思われ。とはいえ、洗濯物はなんとか乾いてくれるとよいのだがなあ。

 寒いのももうしばらくの辛抱。そんな雨水のきょうなのであった。

#それにしても、寒い。

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惑星の饗宴

20120217_vinus_jupiter


 このところの夕方の西空にはその明るさを競うかのようにきらめくふたつの光点。下側にあるのが金星、上側が木星。三日月近辺では近接して見えたり、状況が整えば食になったりでなかなか楽しい。

 このところすっかり星を見る機会も減ってしまったけれど、やはり冬の星空は冴えていていいなあ。

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メモ:「プログラマのための文字コード技術入門」

477414164Xプログラマのための文字コード技術入門 (WEB+DB PRESS plus) (WEB+DB PRESS plusシリーズ)
矢野 啓介
技術評論社 2010-02-18

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 [ 「文字コード技術入門」読んだ - きしだのはてな ]

 もう。また一冊増えてしまったじゃないですかあ(笑)。

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3398億円

 [ 平成22年度租税滞納状況について|報道発表資料(プレスリリース)目次|国税庁 ]

#一度書いたのに保存ボタンを押したら「問題がおきた」とかいって全部消去されてしまうと、途端に書き直す気力を失う。

 先日の新聞に載っていた記事がウェブにはないようなので、国税庁のページから。

 2010 年度の新規国税滞納額のうち消費税がしめる割合が 53.9% とか(新聞記事)で、金額は 3398 億円。前年からは 344 億円減少したのだそうな。とはいえ、グラフを見ても減少率はやや下げ止まり的にも見えて、景気の動向と考え合わせて先々そう大きく減少しそうには思えない。

 税率が倍になっても、こうした中小の企業が滞納せざるを得ないような状況では、簡単にもくろみどおりの税収が得られるはずもなく、むしろこれまではなんとか納めてきた企業が滞納へとシフトする可能性すら高いのではないかなあと。

 預かっている税金なのだから納めないのはおかしいというのは正論ではあるけれど、現実としてそれがなかなかかなわない企業も中小、まして個人経営などでは多いであろうことはこの時代にあって想像に難くないわけで。

 たかだか 3000 億円あまりではたいしたことではない。その程度増えてもさして懐がうるおわない、とでも偉い人は考えるのかもしれない。けれど、このあたりを改善しなければ、はたして相対的に税収が増えるのか減るのか、微妙なところなのではないのかなあとも。

 滞納しなくてすむような体制をまずは確立するのが先のような気もするのだがなあ。

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2012年冬の黒豆三号

20120215_kuromame


 2012 年冬の三度目の黒豆。砂糖は2/3 カップくらいにしたけれど、結構甘みがある。これまた大粒で 15mm から 20mm 弱くらいはあるものも。

 砂糖を控えめにしたためもあってか、黒豆そのものの味がしてつい食べ過ぎてしまう。この冬の黒豆煮はあと一回するかどうか、かな。次の季節用にストックをひとつくらいはまた買っておかなくては。今年の出来だってわからないからね。

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山並みの中

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 エムウェーブにて氷の彫刻展というので、一度くらいは行ってみようかと思ったのだった。スケートリンク無料開放ということでリンクでは多数の人がぐるぐると滑りまわっている。中央では模擬店などでて焼きそばなど食べている人が多数。すみのほうではなにやら太鼓の演舞なども。

 そして、リンクのコーナー側のすみでひっそりと 10 体あまりの彫刻が展示されていた。が、まあそれなりなのだけれど、今ひとつ「おお!」という出来ではない。たまたま少し前に旭川の買い物公園でのそれを見てしまったのもあって、あまりの差にちょっとがっかり。

 いえ、それなりに十分作品になっているのではありますが。残念ながらレベルの差は歴然すぎて。

 写真撮影もこれ一枚でそそくさと会場をあとにしたのでした。しかし、はじめて中まではいったなあ。


 王蟲。
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ずれた本質

 NHK 「クローズアップ現代」で、卵子の老化とかいう話題を扱っていた。いわく、そんなことがあるなどとはじめて知った。どうして学校その他で教えてくれないのか(といった論調)、知っていたらもっと早くに結婚・出産を考えた、などなど。さらには、あるアンケートでは 45 歳以上でも問題なく妊娠できると思うと答えた未婚の女性が 25% くらいいたし、40 歳以上でも大丈夫というのとあわせると半数くらいになっていた。

 大丈夫ですか? 日本人。

 卵子の老化ということじたいはわたしもはじめて耳にしたけれど、人の体が老化する以上卵子とて同じことだというのは知らなくても想像はつくであろうし、理解はできることでは。まして、閉経の時期は人それぞれにばらつきがあるとはいえ、早い人なら 40 代くらいから、遅くても 50 代ともなればやってくる。ある日突然に機能が停止してしまうというようなことはないわけで、それ以前から少しずつ不調というか正常な働きを失っていくということもまた想像がつくこと。機械が故障したり、経年変化で駄目になることを思ってもわかるはず。

 にもかかわらず、いつでも問題なく妊娠可能みたいに思っているのはちゃんと教育を受けた人々なのだよね?

 番組では卵子の老化ということを知らせてこなかったことを悪者にしている向きがあったけれど、そういう問題にすりかえていては問題は解決しないと思うし、その程度の認識しか持てないというのはなんとも情けないことに思うのだけれど。

 社会が変わってきているので、産みたいときに産みたいのだという気持ちは理解できないわけではないけれど、ヒトが動物である以上は必ずしも思うようにならないのは当然のこと。無理やりそれを医学がある程度可能にしているけれど、それはあくまでも無茶をしているのだということを認識しなくてはいけないのではないかなあ。

 若くして出産しても、子供を預けて働くことができないなど、経済的にも社会的にも子育てがしにくい状況を改善しなくてはならないこともあるのだけれど、この認識がある限りは一事が万事で社会の未来に不安を覚えてしまう。

 卵子の老化などということ以前の問題だと気づかない間は、なんの解決にもならないと思うのだけれど。違うだろうか?

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さよならジュピター


4894565226さよならジュピター〈上〉 (ハルキ文庫)
小松 左京
角川春樹事務所 1999-05

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4894565234さよならジュピター〈下〉 (ハルキ文庫)
小松 左京
角川春樹事務所 1999-05

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 ハリウッド映画に負けない日本の SF 映画を作るという名目ではじまった「さよならジュピター」。その物語としても、SF 的な詳細な設定にしても、実に見事なものができあがっていたのだけれど、いかんせん映像としてはおもちゃみたいなものになりさがってしまい、なんとも残念な結果だったように記憶している。

 今回、小松左京が亡くなったのを受けて少しだけ再読をというのと、直前に「木星の骨」を読んでいたのもあり、ここはやはり「さよならジュピター」だろうということで再読したのだった。そして、小説になおされたこの作品の映画とは比べ物にならない圧倒的な迫力と緻密さに、気がつけばすっかり引きずり込まれていたわけだ。

 単純に物語を約せば、人類が膨大な数にのぼり、宇宙空間にまで生活域を広げざるを得なくなった時代。人類の生活における膨大なエネルギーを確保するために、木星を第二の太陽としてはどうかという計画が動いていたと。そんなさなかのある日、ブラックホールが太陽をピンポイントで捉えるコースで進んでいることが判明する。

 直撃すれば人類はもちろん、地球も太陽系も壊滅する。といって脱出用宇宙船を急造したところで人類のほんの一握りを脱出させるに足るのみ。さらに、脱出したところでどこへ行くというのか。その先で安住の地があるという保証すらない。

 そこで同時進行的に木星を爆発させてブラックホールへぶつけ、そのコースを変えてしまおうという計画が進められる。一方で、そんな中でも政治や経済といった方面で権力を得ようと画策する動きや、カルト的な活動家たちによるさまざまな破壊工作活動が展開。退廃的な人々や、なんの変わりもしない人々、あわてふためくばかりの人々。この期に及んですら人の営みは常と変わらない。

 はたしてブラックホールクライシスは回避されるのか。脱出していった人類に未来はあるのか。といったあたりが物語りの表側ではある。実際、中盤以降そのあたりのやりとりで手に汗握る場面が連続する。

 けれども、実はその裏にあるテーマは人類は宇宙で生きていくことは可能なのだろうか? というもの。太陽系という宇宙空間で生活している人々と、地球にとどまって生活している人々との間に考え方の乖離が生じていく様をそこここに描きだしている。宇宙は人類にとって決して優しい空間ではなくて、常に危険と隣り合わせ。静かな牙をむく空間であるかもしれない。それでも、人類はそこへいかなくてはならないのか。いくべきなのか。

 水樹和佳のかつての代表作「樹魔・伝説」で問われたテーマが同様のもので、人類は宇宙へ出ることはできない、宇宙へ出るべきではないといった考え方。しかし、過去を見れば人類はそうしたことの繰り返しで今日に至っているのかもしれない。アフリカの大地から広大な土地を求めて進出し、争いや自然現象といった困難を乗り越えつつその生息地を広げていった。そして、それが今、宇宙へと向かおうとしているのかもしれないと。

 まあ、そんな大それたことはともかくとしても、小説の「さよならジュピター」の迫力は、まさにハリウッド製作の SF 大作を見ているかのような印象。小難しい用語もたくさんでてくるけれど、それはもうそういうものと聞き流し、とにかく大きなうねりに身を任せれば、とてつもなく壮大な物語を存分に堪能できることだけは間違いない。

 やはり、小松左京は偉大だった。


 文庫になって残っているらしい。

4150306567樹魔・伝説 (ハヤカワ文庫 JA (656))
水樹 和佳子
早川書房 2001-01

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ローカルという意味

 TBS 系で日曜 18:30 から放送の「夢の扉+」。いつもは企業や研究者など技術的なものなどが多いのだけれど、今回はなぜか沖縄のローカルヒーローだった。それだけでも珍しいのだけれど、その内容がまたいたくよかったのだった。

 近年地域振興という目的であちこちに誕生しているローカルヒーロー。場所によっては地域のテレビ番組としているところもあったり、イベントだけだったりいろいろらしいけれど、その目的はおおむね地域の振興・活性化というのを目的としているように思う。ゆるキャラとか萌え系アニメでというのも似たようなもの。

 ところが沖縄のそれはまったく違う。琉神マブヤーは沖縄の文化・伝統というものを守ったり、若い世代に教え伝えることを目的にしている。いいなあ。

 はじめたテレビ番組としてつくり、沖縄の言葉を使って放送することにしたのだとか。それがいい。はじめは子供にとって意味がわからないかもしれない。けれども、上手につくればなんとなくそういうことを言っているのだなとわかる。子供は面白いことはどんどん吸収する。方言を使わない選択をしていたら、それは望めない。

 もちろん、言葉によってはどう表現して伝えるべきかいろいろ悩んでいるらしいけれど、それもまた伝える側にとって非常に有益なことなんじゃなかろうかと。

 本来的には地域振興とかを考えていなくても、ひいてはそれがむしろ魅力となるのではなかろうか。それでこそローカルのローカルたる所以でもあるのだから。金太郎飴みたいなローカルヒーローは、見かけこそローカルだが、内実はローカルさが失われてしまう、そんな可能性だってあるかもしれない。

 確かに自分も含めて身の回りでも方言を使うこと、聞くことがなくなってきてしまった。どうあっても残さなくてはならないとまで言うつもりもないけれど、できれば残していきたいもののひとつではないかなあ。

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天使階段的ななにか

20120212_04


 肉眼で見たときには、もう少しいい感じだったのだけれど、やはりなかなか思うようには写らないもので。

 とはいえエンジェルラダーというにはちょっと厳しい感じかなあという印象も。まあ、こういうことではあるのだけれど。

 ちょっとはっきりさせるためにあえてレベル調整で暗くしてみたけれど、やはりいまいちだなあ。難しい。

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旧本が好き!リンクを削除した

 旧本が好き!のドメインが海外あたりに取得されてしまい、古いリンクがおかしくなっているという連絡があったので、旧リンク URL を使っていた部分をすべて削除した。ちょっと疲れた。

 こういうときにスクリプト処理してほいほいとできたら楽なのに、それができないもどかしさ。いちいち記事を探しては削除するということに。面倒なので新しいリンクに置き換えるなどということはせずに削除して、案内テキストだけはいれておいた。

 それとも今後のことを考えると、もうリンクしないほうが楽なのかな? (いやまあ、再び同様のことがおきるというわけではないものの、逆にないともいいきれないわけで)。といって、リンクのないウェブというのも無意味であるしなあ。

#個々の書籍の感想記事は対処したけれど、それ以外でもしもリンクがあっても探し出すのが面倒なので(少なくともココログでは)放置します。あったらごめんなさい。もし見つかったら連絡いただければ対処します。

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TSNETスクリプト通信第15号でました

 [ TSNETスクリプト通信第15号 - TSNETWiki on TextWorld ]

 るびまに遅れることわずか、TSNET スクリプト通信 15 号が出ました。お疲れ様でした。

 出遅れてしまったにもかかわらず表紙に写真を採用していただきました。しかし、以前も今回も冬山という、しかもどちらも北海道という。さらには、あまりに古くて申し訳ないのですが(笑)。

 内容はなかなかのボリュームになりました。Yさ さんの awk ゲームは今回も続いています。機械さんの Python 文法書も帰ってきました。新たな参加者も増えてちょっとうれしい 15 号かもしれません。などなど。わたしもこのところの MeCab を使ってみたことでお眼汚ししています。

 次回もるびまと近い刊行予定。さて、どうなりますか(笑)。

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合成音声

 最近の Windows には標準で合成音声の基本機能は組み込まれているようで、コントロールパネルから音声合成のところを見るとテストができる。ただ、言語音声としては Microsoft Sam という英語の男性の声しか用意されていない。で、追加で日本語音声もあるにはあるのだけれど、MS Office 2010 がないとインストールできない。

 インストールするものとしてはプラットフォームというのと日本語のエンジンで、対応 OS としては Vista 以降なので Windows 7 では対応しているものの途中でインストールは終了してしまう。なにもいわずに。非対応となってしまった XP では当然無理。

 デイジー図書の再生ソフトである AMIS でテキストデイジー図書の再生を試そうとしても、英語エンジンしかないので日本語を読み上げてくれない。MS 謹製が駄目ならば SAPI に準拠したほかの日本語エンジンがあれば、それで読み上げを確かめることができるのだけれど、なかなかフリーでというのが見つからない。

 で、ドキュメントトーカPlusV2 がフリーというので入れてみる。AMIS の設定で TTS エンジンとして日本語音声を選択することができるようになり、再生させると確かに読み上げてくれる。もちろん、制約はあって読み上げの冒頭もしくは途中にエンジンの説明がはいる。よって実用にはもちろん向かないけれど、こんな感じに読み上げてはくれるのだなということを確かめるくらいには使える。

 当然ながら、MS Office 2010 を持っていて、他の言語エンジンをインストールできる環境にあるならば、日本語エンジンを追加することで Office での読み上げだけでなく、こうした AMIS のような他の読み上げ対応ソフトでもその日本語エンジン( MS 謹製)で読み上げさせることはできるはず。SAPI 対応なので。

 以前 Ruby 会議の LT あたりだったかで合成音声の関連を見たような記憶もあるのだけれど、それは音声でなくて音楽だったろうか?

 いずれにしてもどうも Windows SAPI では壁が厚いようにも感じるので、Linux 方面を少し調べはじめてみたところ。

 それはそうと、AMIS の「再生オプション」項目で飛ばし読み(スキッパブル)のチェックができるのだけれど、このチェックあべこべなのではなかろうかと。飛ばし読みをするには項目にチェックをと書かれていてデフォルトではすべてにチェックが入っているけれど、実際には読み上げてしまう。チェックをはずすと読み飛ばしてくれる。NCX での defaultStatus の値の如何を問わずに処理は同じだった。

 さて?

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無策

 NHK クローズアップ現代にて豪雪の除雪などで死亡する高齢者の問題を取り上げていた。あまりの豪雪で自治体としては除雪予算が足りなくて困っていると。人手も足りないので、高齢者から雪下ろしなどの依頼を受けても対応しきれないと。

 妙高へは県内の積雪の少ない地域の建設会社などから応援を送って一時対処したとか。そして、次はボランティアの話題に。ボランティアも笑顔で、やってもらったお年よりも笑顔で、いいねといった展開。ただ、受け入れ側がボランティアを効率的に配置したりといった受け入れ体制が十分ではないので課題だと。これからはボランティアによって地域がつながる時代ですね、みたいな話で終わった。

 その間にも空き家が雪でおしつぶされ、除雪が間に合わない高齢者がきしむ家の中で恐怖におののいている。週末ボランティアなんかの自己満足では解決できない問題だと思うのだけれど。(ボランティアが悪いというわけではなく、その程度のレベルをはるかに超えているということを認識するべきだということ)

 なぜ、自衛隊の派遣を要請できないのだろう? なぜ、そのことにまったく言及されることがないのだろう?

 仮に法的な問題とか、一定の要請基準を満たしていないとかというのであれば、その説明くらいあってもいいはず。6 年前には出動して作業しているのだし、東日本の大震災でも中越の地震のときでも自衛隊の派遣はあったわけで出来ないというわけではないのだろうと。

 そこに制度的な制限があるのはわかるけれど、自衛隊の自の字もでないでボランティア、ボランティアというのは本当にことの重大さを理解しているのだろうかと思わざるを得ないわけで。

 せめて、「自衛隊を要請するとかはどうなんでしょう?」とアナウンサーが水を向け、仮にそこに障壁があるならそれをきちんと説明するというのはあってしかるべきだったのではないかなあと。自衛隊を頼むとお金がかかるのだろうか? なにが問題なのだろうか? と。

 そんなにボランティアでこの国を維持したいならそれこそ自衛隊だってボランティアでいいじゃないか。政治家だって公務員だってボランティアでやれよと思ってしまうくらいに。

 今本当に欲しいのは予算なんかじゃなくて(いや予算も確かに欲しいけれど)、それ以上に集中して継続して組織的に動いてくれる大量の人力なのであって、それには自衛隊の存在こそ望ましい。雪上での訓練にもなるし、第一組織だって動ける体制はすでに整っている。ボランティア組織の運営能力を嘆くこともない。

 座してただただ高齢者が雪によって亡くなっていくのを待っているだけのように見えるのは、なんとも虚しい。自治体も動かない。メディアも無関心。これはある種の高齢者対策なのかと思ってしまうくらいに。

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「ブラス!」

B005SVMFGSブラス! [DVD]
アミューズソフトエンタテインメント 2011-12-09

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 なんとなくタイトルには聞き覚えがあって、映像的にもわずかなイメージがどこかに残っているようなのだけれど、見たことはなかった。「ブラス!」という映画。これは見るべきだなあ。

 イギリスの炭鉱の町。次々と閉鎖されていき、自分たちのところも会社側は閉鎖しようとしている。組合ではそれに反対しているが、なかなか旗色はよくない。そんな工員たちが集まってブラスバンドを組み、日々練習している。けれども、貧乏なのできちんとした楽器が買えなかったり、生活するだけでも苦しいのに遠征費などとても出せない。

 若手のメンバーの幼馴染の女性が仕事で町にやってきて、練習するならバンドと一緒にやればいいと教えられて臨時に参加する。なかなかの腕前。さらには若くてなかなか美人。「バンドは辞めてくるんだよ」と上さんにいわれた旦那も「やめるものか」と手のひらを返す。

 地区での大会で優秀な成績を収め、次を目指すぞというときに、まさに会社は炭鉱の閉鎖を決定。仕事できていたという女性は実は会社の一員で、炭鉱の価値評価をするために派遣されたのだった。しかし、それは形をとりつくろうためのものでしかなく、閉鎖はすでに二年前に決定したと言ってのける経営側。

 炭鉱の閉鎖、そして指揮をつとめてバンドをひっぱるダニーの病、他のメンバーにもいろいろの苦難が起こり、遠征費用を出せないことから参加は諦めようとするが、自分の評価はまったく意味をもたないものだったとわかった彼女が会社をやめ、遠征費用を引き受けたことで、ダニーのためにも参加するぞと大会に向かう。

 演奏の途中病院を抜け出したダニーがこっそりと姿を見せる。無理をして楽器を新調したりもあって見事にチームは優勝。そのスピーチでダニーはトロフィーの受領を拒否すると言う。「この国はイルカやクジラには手を差し伸べるが、われわれ労働者には手を差し出してくれない。われわれは正直でよく働く。けれど国はそうした労働者に眼を向けてくれない」といったことを静かに語る。

 イギリスではほとんどの人が子供の頃からなにかしらの楽器を演奏するそうで、ブラスバンドは盛んらしい。小さな町でもバンドがあって生活の一部になっているらしい。

 音楽があれば生きていけるといっているわけではない。それでも、音楽があるので生きていけるということもあるのかもしれない。会社には会社の都合や論理があるのもわからないではない。けれども労働者があっての会社でもある。社会でもある。

 なんだかいろいろと考えさせる映画だった。それでいて、ブラスの響きがいつまでもあとに残るのだった。音楽っていいなあ。

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るびま 37 号でてます

 [ Rubyist Magazine - Rubyist Magazine 0037 号 ]

 るびま 37 号が出ています。関係の方々にはお疲れ様です。

 なんといっても長文がふたつもあるというあたりが目玉なのかも、という今号です。

 松田さんのインタビューは正味のテキストで長大なので体力が必要です。でも、面白さは格別です。

 yhara さんと nari さんの南米 Ruby カンファレンスリポートも長大ですが、写真もふんだんに入っているので、それを見ているだけでもなんだか楽しそうです。以前、ブログにも少し書かれたことを膨らませたものかしら? というところですが、おいでおいでと誘っていますね。

#TSNET スクリプト通信 15 号はまもなく刊行予定です。(と宣伝してみる)

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炒り大豆をつくってみた

20120204soybeans


 節分が終わってからという立春に炒り大豆を作ってみたのだった。鬼はもうすっかり逃げてしまった後だなあ。

 というか、買い置きの大豆があったので普通に煮たものかどうしたものかとずっと思っていて、ふと「そういえば炒り大豆というのもあるじゃないか」と思ったわけで。

 実のところそのまま炒ればいいのだろうと思っていたらそうではなくて、はじめに熱湯なりにしばらくつけておいてから水気を切って炒るらしい。そのつけ時間で固めの仕上がりになるか、やわらかめの仕上がりになるかが変わってくると。

 電子レンジもつかって作るという方法もあったのだけれど、ひとまず火力でやってみた。ただ、さめたらすこししんなりとしぼんだ感があるので、やっぱり少しレンジに働いてもらうべきか?

 とはいえ比較的手軽に作れて、味付けなどしなくてもなかなかおいしい。こういうおやつを小さな子供に本当は与えるべきなのだろうなあ、などと思いつつ今日も少しずついただくのであった。まるで、でんろく豆。

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夏の夜のわるい夢


4488198090夏の夜のわるい夢 (創元推理文庫)
ジェイニー・ボライソー 安野 玲
東京創元社 2011-12-10

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 本が好き!経由で献本していただきました。ありがとうございます。

 前回読んだ「待ちに待った個展の夜に」の時には他のコージー・ミステリよりはミステリ然としていると思ったのだけれど、今回はミステリとしての評価はあまり高くない。事件としては頻発している空き巣事件に、少女への暴行事件が連続する。微妙な事件ゆえに捜査がなかなか進展しないというのはそのとおりであるし、それが主人公であるローズの立場を有効にするよい設定になっているのも確かではあるのだけれど。

 少女への暴行事件では、たまたまローズの家の庭木などの手入れを頼んだ業者の男性が怪しく見え、さらにはこの頃越してきたばかりの夫婦の主人には、事の真相は不明ながら類似のできれば秘密にしておきたい過去がある。

 一方で暴行された少女は多くを語ろうとしない。この手の事件としては当然ともいえるものの、どこかに不自然さが残っている。親しい女友達とも事件をきっかけに距離を置いている。少女暴行事件ではとうとう死者がでるにいたるが、事件の進展はないまま。

 物語の 8 割方まではそれらしいネタもないままに進むのだが、突如としてローズにひらめくものがあるようで、けれど彼女はそれを刑事であるジャックに話そうとしない。他のことは話すのだが、「これはまだ話すべきでないな」と思ってやめてしまうということが何度か描かれる。これがどうにもひっかかってしまう。

 物語としての展開からそれを明かせないということなのではあろうけれど、話さないことの必然性がどうにも読者に伝わらない。それとそれは話ながら、なぜこれを話さないのかというへりくつでもいいから理由があれば、まあそういう展開だよねと読者は思うのだが、それがないのでどうにも嫌な気分になってしまう。

 そしてほとんど唐突に犯人がわかってしまうといった結末は、今回著者はどうしてしまったのか? と思うくらいな残念さを残してしまった。勘のいい読者なら途中から予想がつきそうな事件背景が見えているのでなおのこと。

 では、つまらない作品なのかといえば、そうでもない。

 コーンウォールの風景や空気、匂いや色までも伝わってくるようなその描写は健在で、しかも妙にごてごてとしていない。風景や情景の描写に懲りだすと、どうにもそれがうとましく感じられてしまうほどくどくなる場合というのが往々にしてあるのだけれど、ボライソーの作品にはそれがない。それは、ひとつには訳者のうまさというのがあるのかもしれないけれど、読み手のリズムを崩さないままに自然に文章をつむいでいるそのうまさに多くを拠っている。

 こんなところでの暮らしというのもいいだろうなあ、とおもわず読者に感じさせてしまう魅力がさりげなく、けれどもしっかりと描かれていく。この点がこのシリーズの一番の魅力といってもよい。

 今回はローズの両親との関係がより色濃く描かれている部分もあり、親子や家族、老いと若さといったものを考えさせる面も強い。

 繰り返しになるけれど、ミステリとしてはいささか出来はよくない。けれども、コーンウォールという地域を描いた物語としてはいつもながらに魅力的だ。次回でシリーズとしては最後になるそうだが、どのような結末を用意してくれているのか、物語の終りとしてのそれが楽しみな作品ではある。




夏の夜のわるい夢 (創元推理文庫)
  • ジェイニー・ボライソー
  • 東京創元社
  • 945円
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書評

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わたしは誰々である

 「キルトの家 後編」を見る。やはり一番印象に残ったのは「わたしは一老人ではない。だれだれである」といったメモの話。この言葉にドキリとさせられない人はそう多くないのじゃないかと。

 自分の両親はもちろんのこと、身の回りのお年寄りであったり、仕事上でそうした人々と接するような人であれば、より多くのそうした経験が思い起こされるのではないかなあと。別にその人の人格を否定するわけでもなく、けれどもなんとなく高齢者であるとか、老人であるとか、はたまた子供であるとかいった、そうした区分で人を見てしまっているということが案外多くはないかと。

 けれども、その人はひとくくりにされた老人というものではないのだし、それぞれに異なる人生を歩んできただれそれであるということを忘れてはいけないのだと。

 このあたりは日本人の自我形成というものがあるいは大きく関係してしまっているのかもしれない。子供時代は名前で呼ばれ、大人になって多くは苗字で呼ばれ、恋愛をすれば互いを名前で呼び、そして子供が生まれるとお父さんでありお母さんになる。そしてそれはやがておじいさんになりおばあさんとなる。

 そうすることで無意識のうちに名前ではないただの属性としてみてしまっているということがないだろうかと。

 ドラマとしては結末がやや中途半端な印象もあったのが残念ではあったけれど、さすがに山田太一さんだなあと思わせるよいドラマではあったなあ。


 岩波書店さーん。

4004202418日本的自我 (岩波新書 黄版 241)
南 博
岩波書店 1983-09-20

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メモ:「日本語入力を支える技術」

 [ 日本語入力を支える技術という本を書きました::2012-02-03 - 射撃しつつ前転 ]

 なんとも面白そうな内容なので一応メモ。

 かつてのパソコン雑誌ではこうした日本語入力プログラムについて比較検討したり、いろいろ特集されたりとかもあったなあ。NHK の電子立国(新のほうだった?)あたりでも、東芝がはじめて開発したワープロの話とかも面白かったけれど、そのあたりはさすがにないのかな?

4774149934日本語入力を支える技術 ~変わり続けるコンピュータと言葉の世界 (WEB+DB PRESS plus)
徳永 拓之
技術評論社 2012-02-08

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もちろんポンちゃんラーメンですよ

Ponchan


 懐かしのポンちゃんラーメンを久々に食べたのだった。というかインスタントも含めラーメンを食べたのが久しぶりという。

 そのせいもあってなのか異様にその味に懐かしさを覚えたり。いや、インスタントラーメンはたいていこんな味だったかもしれないのだけれど。

 昔むかし、子供の頃にはまだガスを使ったりというのがあまりできなかったので、どんぶりに粉末スープと麺をいれておいて、そこにお湯を注ぎ(ポットかなにかのだったか、あるいはお湯だけは沸かしたのだったか)ふたをしておいてからしばらくして食べるなんてのをやっていたっけ。煮るほどにはやわらかくならないのだけれど、さしづめカップ麺みたいな食べ方を昔はしていたのだよなあと思い出したりも。

 しばらくは懐かしのポンちゃんを時々楽しむのだ。

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春待ち大福

201202_daifuku


 立春を前にしてあまりの寒さのためか、早く暖かくならないかという無意識のなせる技なのか、このところ大福を買ってしまうことが続いている。

 いや、危うく廃棄処分にされてしまうかもしれない大福の危機を救ってあげているのだ、と思うことにしたいけれど、それはまあ言い訳というもの。(だって安いんだもの)

 寒いのはもういいなあ。早く暖かくなってくれないかなあ。

#でも、本格的な寒さはまだ今月一杯は続くのであるな。

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無意味

 このところの厳しい冷え込みで水道管の凍結や凍結防止のヒーター設置依頼が増えているという話題をニュースでやっていたのだけれど、このヒーター設置状況で凍結しないほうがおかしいだろうと思うのだけれど。撮影のためにまだ完了してない時点という状況とは百歩ゆずっても思えない。

 実際ご近所でも似たような状況の家が多数あって、あれでは電気代ばかりかかってあまり意味がないよなあと。

 ヒーターを巻いた上である程度きちんと保温材もそこにつけておかなくては、どんなにがんばって温めたところで熱は逃げるばかり。まして離れている三本の水道管をまとめてヒーターで荒く巻いてそのままなんてのは、まるっきり役に立っていないといっていいのでは。無駄に電気を消費しているだけではないのかなあ。

 しかも無知な個人がというならまだしも、業者がやっていてそれでは・・・。

 やることやらずに凍ってしまったといってもちょっとそれはと思ってしまう事例も、こうしてみると相当多いのではなかろうかと。時代なのかなあ。

20120202_01


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#画像はいずれも NHK 長野で放送のもの。

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PC-BSD9.0

 PC-BSD9 が出ているのでようやくインストール。今回から Virtual Box 用のディスクイメージも提供されているようなのだけれど、容量が非常に小さいところを見るとコンパクトなものなのかなと思っていたら、どうやらロケールなども英語限定だったりとお試し用といった意味合いが強い様子。

 インストールは特に問題もなく進むのだけれど、Virtual Box に入れているということを割り引いてもちょっと時間がかかりすぎるような印象も。メモリも増やしてあるしスペック的にはさほど問題はないとは思うのだけれど。

 今回からはデスクトップが選択できるようになり、しかも複数インストールしておけば起動時にドロップダウンメニューから選べるようになったらしい。さっそくに GNOME も追加してみたりしたのだけれど、イメージが変わりすぎてしまってちょっととまどってしまうくらい。(Ubuntu でなじんではいるし、そもそも GNOME のほうが好きなのだけれど)

 困ったのが、なぜかネットワークにつながらないこと。はじめにインストールしたときにはつながっていたはずなのだけれど、インストールしなおしたら駄目になってしまった。アダプタなどは正常に機能しているようではあるのだけれど。また、Virtual Box での Ubuntu では接続できている。どこかの設定がおかしいのか。何度かインストールをやり直してみてもいるのだけれど、相変わらずなまま。

Pcbsd9


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知る、読む、使う! オープンソースライセンス

 [ 知る、読む、使う! オープンソースライセンス - 達人出版会 ]

 はじめての電子書籍購入で、はじめての達人出版会。出るよというアナウンスの頃から気にはなっていて、たださんが早速のレビューで賞賛されていたのもあって、やっぱり入門者としては読まなくてはなあとようやく重い腰をあげたのだった。

 で、確かに全般に平易に書かれていて、なるほどいろいろのライセンスにはそれぞれの違いがあって、運用にあたってはどうでという基本的なところについては割りと分かった。ただ、詳しいあたりになるとまだ理解が十分でないので、もう少し読み返したり、参考リンク先なども読まなくてはいけないなあと実感しているところ。

 わからないということでいえば、ライセンスが設定されているライブラリを利用してというのであれば、当然そのライセンスの影響を受けるのはあるわけだけれど、たとえば部分的に「このコードの書き方はわかりやすくていいなあ」とか「こう書けばすっきりと書けるのか」といった部分を借りてきてといったような場合にはどうなるのだろうとか。

 よほど特殊なことでもなければ、ごく基本的なコードは似たようなものになるということはありそうではあるし、数行の部分を使わせてもらうという場合の扱いってどうなるのだろうとか。

 まあ、本の分量からいえばそこまでいろいろの場合についてすべてを例示することもできないであろうし、突き詰めると法律的な専門的な知見もはいってきそうであるので、一概に言えないところかもしれないので、それを本書に求めてはいけないとも思う。

 ただ、実際にライセンスを設定してみようかという時には、そうしたことも分かっていないと駄目だよなあとは思うので、どうするべきなのだろうと思ったりはしている。

 オープンソースライセンスについての手始めの一冊としては、なかなかよいのではないかなあと。

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