パーソナルスペース
正直に言ってしまうと今ひとつな感が否めないままの NHK スペシャル「ヒューマン」シリーズ。まあ、それでもと二回目も見ての感想は、やっぱり人間が多すぎるってことかと。
ゴリラやチンパンジーなどのグループを構成している個体数を調べるとそこにはある関係があって、大脳新皮質の量に応じてその数が比例する関係があるとか。そこから類推するとヒトの場合にはおよそ 150 人がいいところで、それ以上だと心穏やかにいることが難しいとか(表現としては違ったと思うけれど、まあそんなようなことを言っていた)。
で、その増えすぎた集団に対してどうするかといったときに、それを監視し、なにかあれば制裁を加えるぞと見張る役が誕生し、その背景には狩猟のために発達した投擲具の存在があったのではないかと推測していた。すなわち投擲具の性能によって、一度に集まることのできる人数、それを収める広さを持った空間・土地を見張ることを可能にしたと。
まあ、そこまで都合がよいかどうかは疑問も残るものの、集団を構成する人数が増えすぎると治まりがつかなくなる可能性というのは非常によくわかる。
その意味でいえば、現在の地球上においてこれほどの人類が生活しているというのは、やはり数が多すぎる。日本のような狭い土地においてこれほどの人間が住んでいる・暮らしているうというのは、どうあってもなにか無理を生じ、精神的な社会的なゆがみを生じさせているのも無理からぬことなのだろうなと。
さて。
実のところ、そうした本題とは別に投擲具を見ていて思ったのは、なにあろう「マスター・キートン」。確か、キートンさんが「これはなんでしょうね?」と持っていた古代の道具が、ふと気づいて投擲具だったとわかる瞬間があったなあと。
どちらかというと、その印象が強くて、どの巻にあったのだったかなあと考えていたら、今ひとつ番組に身が入らない状況に。漫画って本当に偉大だなあ。
(「マスター・キートン」旧1巻、「ダビデの小石」、から)
![]() | MASTERキートン 1 完全版 (ビッグ コミックス〔スペシャル〕) 浦沢 直樹 勝鹿 北星 長崎 尚志 小学館 2011-08-30 by G-Tools |
そういえば旧版で抜けがあるのをどうにかしないと・・・。
そして、こうなると。
人間がいっぱい (ハヤカワ文庫SF) ハリイ ハリスン 浅倉 久志 早川書房 1986-02 by G-Tools |
![]() | ソイレント・グリーン 特別版 [DVD] ワーナー・ホーム・ビデオ 2009-09-09 by G-Tools |
| 固定リンク
コメント