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ボアシーツと七人の小人

 寒くなるともろもろを冬用の暖かなもの、もこもこしていたり、肌触りが妙に柔らかいものだったり、そうした見ているだけでも暖かいものを使うことになる。敷布団のシーツもそのひとつで、夏場の涼しい感じのものからふわふわ感のするボアシーツに取り替えると、途端に幸せな気分になったりするわけだ。

 ところがどうもこのボアシーツには夜中に奇妙な客人がやってくるらしい。小人がやってきていたずらをするようなのだ。明け方になると布団が少しずり下がっていたり、はたまた枕が敷布団から落ちそうになっていたり。一晩限りの戯れではなくて、毎夜訪れてはいたずらしていく。

 それでもまだ晩秋から初冬くらいの時期ならばさほど困らない。寒いといってもそれほどではない。けれど彼らは真冬であろうとおかまいなしだ。氷点下になろうかという日でもせっせと毎日の仕事を続ける。まさに、もはやいたずらの域を超えて仕事とでもいうべき。

 なにしろこちらはぐっすりと寝ている間なので小人の姿も見えないし、作業を確認することもできない。当然、抗議することもできないし、頭のひとつもこづいてやろうかということすらできない。白雪姫の七人の小人だって、もう少し役立つことをしてくれたのではなかろうか。この小人はどうにも役にたってくれないような気がする。

 対策のひとつは当然ボアシーツを使わないということなのだが、そうするとやはり寒すぎる。逆さ箒を置いて追い払うか? よろしく上下を逆さにするという手もあるけれど、それは本質的な解決にはならない。小人を言いくるめるというのも難しい。

 さて、どうしたものか。

 せめて夜中に目を覚ましたときに、ずり落ちそうな枕を引き寄せておくのが関の山。そのうちに諦めてくれる日がくるだろうか。それとも自分の体が勝手に反抗してくれるようにいつかはなるだろうか。

 暖かくなるまで小人との深夜の攻防がまだまだ続くのだった。

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