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「恋愛小説家」

 著名な恋愛小説作家なのだけれど異様に潔癖症で、他人に触れたり触れられたりというのを嫌う。道路や床の継ぎ目部分を避けて歩くという奇妙な行動。隣人とのかかわりも極力避ける。有体にいって変人。それが、たまたま隣人の飼い犬を預かることになってから少しずつなにかが変化していって、気がついたらあれほど気にしていたこと事がまったく気にならなくなっていることに気づくと。

 オカマの売れない画家と、ベストセラー作家と、病の子供をかかえて貧しい暮らしのウェイトレス。けれども潔癖症の作家の唯一の外食できる場所がそのウェイトレスのいる食堂であると。なんとも不思議なかかわりが織り成す物語がいいのだよね。

 とはいえ食事するのにプラスチックのスプーンやフォークを持参し、それを使うのはよいとしても、袋から出す動作がなんとも大雑把で、手で触っても気にならないらしいのはなぜだろう。自分の手ならいいのかな。などとも思いつつ。

 しかし、ジャック・ニコルソンという役者は不思議な人だなあと。いわゆる二枚目という感じではないのだけれど、なんとも憎めないものを持っているようで、結構こうしたラブコメディに出演しているわけだし。誤解を恐れずにいえばブルドックみたいな顔つきなのだけれど。

 その意味ではヘレン・ハントだって同様か。美人というほどでもないし、すっかりいい歳ではあるけれど。まあ「ツイスター」以来のファンなので気になりませんが。

 見ながらつい「またそんな悪態吐いたら駄目さあ」とか思ってしまうくらい、引き込みのうまい映画ではあるなと。

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