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 寒くなってくると思い出すのが犬のこと。いや、正しくは戌のこと。戌は安心や安全の守り神のように思われていた時代が少なくとも数十年前までは日本にあったのだと。今ではちょっと失われているだろうなあ。

 妊婦さんのお腹に巻いた腹帯、岩田帯ってやつは五ヶ月目の戌の日から巻いたとか。戌という字が入れてあったようにも記憶している。元気な子が生まれるように戌が守ってくれるということだったかと。

 寒くなって暖房をそろそろ用意しようかというときにも戌の日。この日に暖房の準備をすれば火災にあわないといったことが言われていた。今ではそんなこととは関係なく、少しでも寒ければ暖房をつけるし、暑ければ冷房をいれるしという生活なので、そういうこともないだろうし、そもそもそんなことを知っている人も少なくなったのだろうなと。(まあ、冷房のほうは関係ないですが)

 昔であれば暖房といってもあまり効率的なものがなかったわけで、戌の日までしばらく我慢するということもあるいはできたのかもしれない。今ではそうした我慢がない生活かもしれない。もっとも、そんなことをいうと「我慢して風邪でもひいたらどうする」といわれてしまうかもしれない。まあ、程度問題なのではあるけれど。少なくともそうして意識することで、火の扱いについて注意するという気持ちが自然と生まれていたのかもしれない。せめてそんな意識だけは残していきたいかなとも。

 ちなみにこの 22 日土曜日が戌の日。24 日月曜日は霜降。11 月 3 日文化の日も戌の日です。まあ、そろそろコタツを用意しようかという季節ではあります。あまり寒くならなければいいなあ。

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