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届いていますか、届けていますか

 先日の永六輔さんの番組でメモしていたことがでてきたので記録がてら書いておこう。いや、出てきたのではなく、正しくは忘れていたのだけれど。

 宮本常一さんから言われたという言葉として紹介されたのだったと思う。「電波が届く先に君も行って、そこで見聞きしたことをスタジオで話しなさい」といったことだった。ラジオの番組でスタジオから話すだけでなく、その電波が届けられてそれを聞いている人たちにじかにあって、その人たちの声を姿をきちんと受け止めてそれを伝えなさい、ということかなと。

 今年は大きな災害があり、その影響がいまだに大きく響いていて、さらにはそこに反体制的な動きが根拠のない憶測などを喧伝して、考える力を失った人々を恐怖に陥れていたりするような状況が続いている。相反するふたつの力があるけれど、それらははたしてその届くべき、届けられるべき場所の声や様子というものをきちんとその目で受け止めた上でのことなのだろうかと思うこともしばしば。

 世田谷で高い放射線量が計測されたという事件をとっても、ラジウムが発見されてもなお「証拠の写真を見せろ」だの、きっと政府や東京電力が仕組んで原発の影響ではないのだと仕向けようとしているに違いないなどといっていたりするわけだ。では、その方々が政府や東京電力たたきのために仕込んだという考えはないのか? とか。

 あさってなところにいて確かなことなどわからないままに、みずからの愚かな憶測によってだけ恐怖をあおり、そ知らぬふりをしているということはないだろうか。電波が届く先というのは、なにも放送人に限っての話ではないはず。そのことをあらためて心にとめていかなくてはなあと。

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コメント

まさに
「事件は放送室で起こってるんじゃない。現場で起こってるんだ!」
ということですね。
今の放送やメディアに、そのことが出来てる人間がどれだけいるのか?
(ネットでネタ集めだけして満足してちゃしょうがない)
おそらく、放送関係者で永さんほど現場に行き続けた人はいないわけで、
そのひとつだけでも、今のメディアにかなう人間は(今現在も)存在しない
でしょうね。

投稿: 黒豆 | 2011.10.16 10:16

そうですね。
マスコミなどメディアに限らず政治家や一般人にいたるまで、そういう意識は不足しているかもしれませんね。
もちろん、すべての人がそうできるわけではないので、多くの一般人はその意識を忘れないことがまず必要で、行動しているけれどあさってに置き去りにしてひとりごちているような人々には大いに反省して欲しいものですが。
無理でしょうか(^^;

投稿: ムムリク | 2011.10.16 11:00

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