怪物
さてペ・ドゥナ三昧ひとまずの最後は「グエムル -漢江の怪物-」。優秀なアーチェリー選手らしいのだけれど、ここ一番というときに駄目な妹。長男はなんだか頭が弱くなってしまったらしいというキャラクターだが、ひとり娘を溺愛していると。末の弟はなにやらやくざな感じで生きている。
物語そのものよりも、パトレイバーのそれに似ているということで当時話題になってしまっていて、ようやくまともに全編見たわけだけれど、まあそれなりに面白くはできているのではないかなと。冒頭の科学者?の行動はいくらなんでもという感じではあるし、数十本、百本以上はあろうかという薬品を下水に流すか? というのもあるけれど。そもそもその程度で突然変異して、魚があのような化け物になってしまう可能性があるだろうかとか。まあ、いろいろ思うところはあるにせよ、それはそれとしてもしもそういうことがあったら怖いよね、という映画としてはそれなりによくできていたんじゃないかな。
ややちぐはぐな印象とか間延びした感じとかもあったけれど、悪くはない。それぞれのキャラクターの特徴は踏まえつつそれが最後の場面に対してそれなりに伏線として活きていたわけで。まあ、肝心の(個人的に)ペ・ドゥナ方面としてはあまり魅力はないのが残念。
とってきた人間をわざわざあそこに蓄えておく必要があったのだろうかとか、最後のほうも統一性にはややかけていたなあとか。あの女の子は生還したように見えたのだが、父親的には男の子が自分の子供みたいになった終わりはなんだったのだろうとか、やや判然としない終わり方が消化不良ではあるなあと。
いったい自分でもどちらに評価しているのかわからなくなってきた。ま、可もなく不可もなくかもしれない。
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