「愛を読むひと」
小説「朗読者」の噂はなんとなく聞き覚えがあった。発行年を見ると 2000 年とあるものの、それがどこでだったのかはよくわからない。いや、まだニフティサーブが機能していたころだろうから、あるいは FADV だったのかもしれない。「本の雑誌」とかでも話題だったのではなかったかなと思うけれど、そのあたりは定かには覚えていない。
とにかく、思春期の少年のあこがれと、本を読み聞かせるという行為、そればかりが印象に残っているのだった。いやまあ、それはむしろ映画の宣伝での印象だったのかもしれない。いずれにしても、なにをそんなに話題にしているのだろうといった、今となってはいささか恥ずかしくもあることを思っていたのだったと、今回ようやく映画を見て思った。
もっともっと、ずっとずっと、深くて重いテーマがそこにはあって、とても切なく、けれどとても温かみのある物語だったのだなと。
映画の邦題も近年稀にみるほどいいなあ。(無修正版。なるほど・・・)
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#でも、やっぱりドイツ人がみな英語を話しているのは、ちょっと抵抗が・・・(仕方ないとはいえ)
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