脳力
NHK 「ワンダーXワンダー」で昨年の記憶力選手権の様子。以前放送されたのはその前の大会だったのか、それだけでも、よくそんなに記憶できるなあと感心したものだったけれど、今回はすこし違う目線で見ることができた。
大会としては中国開催もあったけれど、中国人選手の優勝やら、活躍やらばかりが目立った印象で、開催国の中国としてもそれを演出したかったのだろうなあと思うのだけれど、最後のスピードカードのエピソードがなんとも素敵だった。
ドイツから参加の選手。筋力が衰えていってしまう難病といっていただけなので厳密に病名はわからないけれど、自由にすばやくは動かない手を使って精一杯カードを繰って、見事に 1 分を切ることに成功したことを自らも喜び、そしてそのことをよく知っている他の参加者がそれを称えている姿が実によかった。記憶力だけをいえば、大会 2 位という成績を収めながら、体の不自由によって越えられない壁がありながら、努力して少しでも記録を伸ばしたという姿勢。体は思うように動かないけれど、自分がその能力を発揮できることもあると取り組む姿。
しかし、人間の可能性はどこまであるのだろうかと。
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