期待
[ 【中外製薬】次世代品の「アクテムラ」が臨床入り‐独自抗体技術を応用 : 薬事日報ウェブサイト ]
生物学的製剤の登場と普及によって画期的な症状改善がもたらされたことは喜ぶべきことなのだけれど、この手の薬につきものの問題は、価格と投与に関わる身体的・精神的な負担。価格については難病の場合にはいろいろ補助を受けられたりもあるけれど、多くの場合患者自身がその費用を稼ぎ出せるようであれば、病気で困ることなどないといった状況なわけで、つまり稼ぐことはできないし、治療費も高い、どうしろというのかというところ。
まあ、そのあたりは製薬メーカーとしたら研究開発費が莫大なのでという理由はあるのだろうけれど、このあたりは発想の転換が今後求められるところなんじゃなかろうかとも。
そしてもうひとつは、点滴による処方であっても 4 週間に一度程度なのだけれど、たまに病気をして点滴してもらうというのと違い、毎月毎月繰り返されるわけで、次第に面倒になったり億劫に感じたりというのは当然のこと。これが少しでも間隔をあけられるのであれば、患者の負担は飛躍的に軽減されるだろうなと。
その意味では、この次世代製品がどれほどの投与間隔なのかはわからないけれど、有効な結果がでるとよいなと期待したいところ。しかし、結果がでるまでには数年はかかるのだろうなあ。
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