談慶の意見だ―絵手紙集
![]() | 談慶の意見だ―絵手紙集 立川 談慶 信濃毎日新聞社 2011-01 by G-Tools |
月に一回の新聞連載を楽しみにしているのが、立川談慶さんの「談慶の意見だ」という絵手紙コラム。落語家らしく、時にちょっと重い話題でも上手に笑い飛ばしてみせてくれる。目の付けどころがうまいなあと思うこともあり、あわせて描かれている絵手紙が一味きいていたりして、それもまた楽しみのひとつ。
もちろん、時にはあまりすっとしないときもあるにはあるのだけれど、まあこのあたりは好みの領域でもあり、許容範囲というか、そういうもの。総じて楽しい。すでに 5 年あまりになろうということで、それほど前からだったろうかと記憶もおぼろ。考えてみればスキャンして残しておけばよかったなあと思っていたのだけれど、今回本にまとまった。
実物はまだ見ていないのだけれど、絵手紙集というくくりになっているところを見ると、絵手紙だけを集めただけなのだろうか? ページ数からいってもあるいはそうかもしれない。それはちょっともったいない。文章もあるといいなあ。
実のところ、昨年の春くらいのものをひとつだけ残してあって、それは著名なKさんの話題に関連してだった。「勝つまでの間、和みの代わりになるもの」などと揶揄するような文章も書かれていたけれど、別に批判的なものというわけでも肯定するというものでもなかった。そのあたりの事実を事実としてみるというスタンスも好きだったりする。まあ、意味不明なようにも見えて、なかなか言い得ているなあと思ったのも事実。さて、今も和みの代わりになっているのかどうか。
旧丸子町出身ということで、古くから地元のテレビ番組などにも登場し、真打昇進のときには特別番組も組んでもらった経緯もあり、地元民としては応援したいところでもある。まあ、師匠ゆずりでこのところ少々毒を含んだ雰囲気も感じられて、時として眉をひそめがちなこともなくはないのだけれど、ますますご活躍されますことを。
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