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シスタースドウ

 ETV 特集で「ハイチのマザー・テレサ 83 歳日本人女医の挑戦」。昨年 5/24 のクローズアップ現代に登場された須藤昭子さんの活動を追ったもの。長年結核治療のために活動していたものの、昨年のハイチ地震で建物が壊滅。農業の再生こそ人々の生活を再生させる鍵になるとはじめていた農業学校の予定地も、避難民のキャンプ地になってしまったあたりは、そのときにも報じられたもの。今回はその後に関しても含めての放送だった。

 予算がないこともあって、海外の NGO だかが支援に乗り出したらしいのだが、そこにいくつもの国や企業などがくっついて、それならばと予算もないし、これまでもあまりあれこれしてこなかったハイチ保健省までが入ってきて、気が付いたらとんでもないことになっていると。須藤さんらは結核治療のための施設を再建したいだけなのに、総合病院のようなものを建てる計画に変わってしまっているとか。

 政府がいまだまともに機能していない中、以前から予算がないために修道女会が予算を負担して運営していたというのに、莫大な維持費が必要となる巨大な建物を作ってなんになるのかと危惧するのも無理のない話し。

病院を建てるのが目的じゃなく、実際に役立てることが目的

 と、須藤さんが訴えるのも当然。どんどん話が現場から離れていって、さまざまな利権によって蝕まれつつあるところ、それでもなんとか手を尽くしたことによって見直しがされるようにまでなったらしい。当初は積極的な介入に及び腰だった日本大使館側もようやく話に加わるとか。”ハイチ保健省の心象を悪くしたくないので”というのも分かるけれど、なんとも日和見主義で情けなく思ったものだった。

 いずこの国においても、結局似たような利権社会で、しかも弱者を食い物にしてというのは、哀しい現実なのかと。ハイチの復興はまだまだ遠い先の話のように見える。

 須藤さんは昨年 10 月にハイチに再びはいり、今度は二度と日本には戻らない覚悟だとか。社会は国家とかでなく、こうした一部の人々の努力によって維持されているのだろうかと、切なくも思い、わが身にも刺さる気持ち。まずは出来るところから継続していくことを忘れないように。微々たるものではあるけれど。

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