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三日戦争

 8/13 夜放送だった NHK 「もしも明日 葬式」の録画をようやく見る。ちょうど一年あまりまえに、まさに当事者の中にいたのもあって。なんだか、亡くなったとなると、さあ急いであれやってこれやってと追いまくられるのは、ある意味葬祭業者の陰謀じゃないかと思いたくもなるくらいに。まあ、そうとばかりはいえないものの、あちらも商売だから、あながち間違いというわけでもないはず(こまごましたところはやっておきますからという感じで、ちょこちょこと積算されていくし)。

 とはいえ、事前にもしも死んだらということを考えている人はやはりわずかなので、大半は亡くなってみて「さて、どうする」といきなり直面して、結局業者におまかせという形になるわけで。それはそれで、楽な面もあるし、忙しさにまぎれていられるというのもある種の昇華作業なのかもしれない。

 中尾彬さんがいっていたけれど、まさに葬式とは故人のためのものではなくて、残された者の気持ちの整理をつけるための作業で、そこには世間並みにといった見栄とかも当然入ってきていて、なにやらわけのわからないパターン化された形式だけを重んじるような感じに。

 もちろん、亡くなってしまったのだから、残ったもののことを考えるのは当然でもあるし、それはそれで決して悪いわけでも、間違いでもないとは思う。ただ、一様にこうでなければならないという固定観念はそろそろはずしてもよいのではないかとは思う。なにより、あわただしいだけで、心行くまでおわかれができた気がしないということも家族にはあるんじゃないかとも思うし。

 その意味では、やはり自分自身はもちろんのこと、家族の葬儀に対する思いというのも理解しておく必要とか、考えておく必要ってのはあるのではないかなと。そして、第一義に優先されるべきは、故人の意向。もう死んでしまってわからないんだから、別にいいじゃないかというのは、あまりに愛のない行為にも思うし。その上で、残された家族や、友人・知人のことを考慮するってことだろうか。

 仮に、ひとまず葬儀は家族など近い人だけで、ゆっくりじっくり過ごしたいというのでもよいし、現行のようにするのでもよいだろうし。家族だけで済ませた場合でも、ある程度時間をおいた後に、友人・知人などを招いてお別れ会を開くということがあってよいだろうし。

 少なくとも、業者まかせであくせくして、なんだかわからないけれど、ものすごくお金がかかった、という葬儀だけをよしとする考え方はあらためてもよいのかもしれないと。

 生まれ方は本人が選ぶことなんてできないのだから、死に方くらいは本人があれこれ考えてもよいのではないかと。費用の問題もあるけれど、どう死ぬかは、どう生きるかの延長上にあるということを、あらためて考えてみたいなと思った次第。

#ちなみに、NHK では「番組たまご」と称してこの番組やほかを放送されているようだけれど、反響がよくてもレギュラー化しないほうがよいと思う。この手の番組は、むしろ半年に一度くらいの長いスパンでじっくり作り、たまに放送してもらうのが一番よいと思う。

#でないと、「ブラタモリ」のような失敗の二の舞をすることになる。(また、レギュラー化するらしいけれど)


多分、末期的な病気にかかることの有利な点は、どう死ぬかを計画できることにあるのでしょう。

(「よく死ぬことは、よく生きることだ」P.29)

どの時代に生きても、完全な人生というものはないし、また同時に完全な死というものもなくて、平凡な表現ですが、与えられた環境でベストを尽くすしかないのだということです。

(「よく死ぬことは、よく生きることだ」P.42)


[ よく死ぬことは、よく生きることだ: つらつらぐさ ]

4167461048よく死ぬことは、よく生きることだ (文春文庫)
千葉 敦子
文藝春秋 1990-02

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 不要の意見も、

4344981588葬式は、要らない (幻冬舎新書)
島田 裕巳
幻冬舎 2010-01-28

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 必要の意見も、

4575153532葬式は必要! (双葉新書)
一条 真也
双葉社 2010-04-20

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 こうしたものの活用も手軽だよね。

4072649058幸せのエンディングノート
主婦の友社
主婦の友社 2009-03-05

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