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2.1GHzの壁

 Windows7 への移行にともなって、Virtual PC も移したのでさっそく試したところ、Windows98 で奇妙な現象が起きた。起動するとしばらくしてエラーメッセージを表示する。

デバイス NDIS を初期化中 : Windows 保護エラーです

 再起動すると起動メニューが表示されて、safe mode で起動するよう促される。最初はなんのことかわからず、保存状態で移して妙なことにでもなっただろうか、などと思っていたのだけれど、どうも検索してみるとそうではないらしいことが判明。いわく、CPU が速すぎる!

 質問サイトにも関連の質問が(そしてそのコピーの大群があちこちに)あったのだが、つまりそういうことらしく、詳細としては MS のページのとおりということらしい。

 [ 2.1 GHz以上の高速である CPU の NDIS の Windows 保護エラー ]
 http://support.microsoft.com/kb/312108/ja


原因
CPU の速度が 2.2 GHz 以上の場合、NDIS (Network Driver Interface Specification) ドライバのタイミングの調整を行うコードで 0 除算が発生します。 この問題は、CPU の速度が 2.1 GHz 以下の場合には発生しません。

解決方法
Microsoft は、 Windows 95 と Windows 98 が「サポートされない」製品ライフサイクルのフェーズにあるため、この問題の更新を使用する計画を何も持っていません。 製品のライフサイクルに関する詳細は、以下のマイクロソフトの Web サイトで入手できます。

 これまでは Pentium4 1.6GHz で使っていたので問題なかったものの、今回 Core i5 2.27GHz になったのでひっかかってしまったらしい。ということで解決策。直接ネットワークに接続して使わなくてはならない Windows9x ということでないのならば、単純にネットワーク設定からすべてのクライアントやプロトコルなどを削除してしまうこと。NDIS ドライバが関与するものを一切なくせば、問題なく起動できる。

 実際、もはやサポートが切れて久しい OS でもあるのだし、不用意にネットワークに接続する必要はないと思うのだけれど、使用しているプログラムとかでどうしても接続できなくてはならないというのなら、あきらめて 2.1GHz 未満の CPU を使うようにするしかないということかもしれない。

 ただ、それでもファイルのやりとりをしたいと思えば、まさしく Virtual PC の出番ではないかと。ホスト側と共有フォルダを使うことにはなんら問題はないので、ファイルのやり取りは至極簡単。もちろん、拡張機能を入れれば、ドラッグ&ドロップしてもよいけれど。それだけ速い CPU なのだから Virtual でも十分に使えるはず。まあ、ホスト用の OS が必要にはなるけれど。

 なんとなく昔むかしの SASI ハードディスクの限界容量を思い出したりして。ちょっと懐かしい。でも、まさかこんな罠があったとは。ということで、記録しておこう。

#しかし、よく見ると、MS のページタイトルと原因で書かれている周波数が異なるなあ。正解はどっち?

追記:07/16
 ネットワーク設定で削除するだけだと、再起動のたびにネットワークアダプタを見つけて、ドライバをインストールしようとするので、Virtual マシンのネットワーク設定で、「アダプタなし」にしておくほうが吉。

2.1GHzの壁の崩壊: つらつらぐさ

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 検索によるアクセスから見ていることで、あらたなことを知るということもよくあって、たまたま NDIS の件での検索結果ページを見ると、どうも [続きを読む]

受信: 2010.07.28 10:18

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