明日にかけても
このごろの気象情報で気になるのは、夜に特に多い、
現在広い範囲に大雨警報や洪水警報がでていて、明日にかけても大雨に注意が必要です。
といった表現が増えたこと。なにが気になるのかといえば、「も」。も、というからには、「あっちでもこっちでも」とか「それもこれも」といったように、複数に及ぶ様をいうわけだが、「明日にかけても」という時には、「今夜から明日にかけても」ということをいっているのが変。連続している(「かけて」)のに、「も」というのが矛盾する。「今夜と今夜から明日にかけても、注意が必要です」と言っているわけだから。
仮にこれが、
明日も大雨に注意が必要です。
であれば、「いったんは雨があがるけれど、午後なり夜なりになってまた雨の可能性があるということだな」というニュアンスがあって、問題がない。先の例では、ほんらい「も」など必要ないと思うのだが。
現在広い範囲に大雨警報や洪水警報がでていて、明日にかけて大雨に注意が必要です。
今夜から明日にかけて注意が必要だと、明確にわかる。強調したいのかどうか理由は定かではないけれど、なくてよい(というか、あるべきでない)「も」があるばかりに、妙な印象が生まれてしまうような気がする。
もっともこれらの多くが NHK のアナウンサーによるのではなく、気象協会や民間気象会社所属の気象予報士によるものなので、あまりいろいろ言うのは、あるいは酷かもしれないけれど。とはいえ、的確にありのままを伝えることが求められる現場であるし、そもそも局のプロデューサーは存在するわけで、つまり全体としてのレベル低下を物語っているのかもしれないのかなあ。
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