« リックの量子世界 | トップページ | るびま0029号をだいたい読んだ »

えこ

 日本ではじめて白熱電球を製造した東芝で、とうとう生産を終了したというニュースが大きく報じられたり、その引き金ともなる政府からのお達しというか要望というかがあったり。エコという名のもとに白熱電球が消えていき、エコという名のもとに(ってわけでは必ずしもないけど)アナログ地上テレビ放送が終ろうとしたり。でも、まあ、個人レベルでは、きちんと分けて考えて対応する必要ってのもあるのではないかと。

 アナログ地上テレビ放送に関しては、終了させられてしまうわけだから、見続けたいと思えば、デジタル対応のテレビ受像機に替えるなりするしかないのだけれど、電灯に関しては個々の事情ってのを考えて判断していく必要はあるのではないかと。

 白熱電球は寿命が短いとか、エネルギーの大半を熱として放出してしまうため、効率が悪いというのは正しいわけです。それに比べて、蛍光灯型電球や LED 電球は寿命の点でも効率の上でも優れているというのも正しい。ただ、その使われ方というのを個々の家庭などでよくよく見極めて判断してもよいのではないかなと。

 基本的に白熱電球は長時間つけっぱなしにしない使い方が望ましいわけです。こまめにつけたり消したりするほうがよい。熱をもたないためにも有効なこと。一方で、蛍光灯の場合は、点灯時に大きなエネルギーを必要とするので、長時間継続して使うような使い方が望ましい。短時間でつけたり消したりというのは却って無駄が大きい。

 そんなことも踏まえて、多くの家庭の場合なら、トイレとか比較的短時間にしか利用しないところでは白熱電球が使われていることが多いはず。長時間過ごす居間だとかの部屋の照明はおおむね蛍光灯。もちろん、なかには間接照明とかで、そうした部屋に白熱電球を設置している人もあるとは思いますが。

 で、実際にどれくらいの使用頻度なのかを考えてみる必要はあるんじゃなかろうかと。たとえばアパートなどで一人暮らしという場合であれば、夜間にトイレを使う時間はどれくらいかと。昼間でも明かりをつけなくてはならないような構造でないかぎり、せいぜい 18:00-06:00 くらいの間が実際に点灯する時間帯かと思うわけです。寝ている間はせいぜい 1 回か 2 回と考えて、寝るまでの間にしても 2 時間に 1 度くらいと考えても悪くないかと。

 一日あたり点灯する必要が 5 回として、その時間をやや長くみつもって 5 分とすれば、一日あたり 5*5= 25 分。白熱電球の製品寿命はおよそ 1000 時間なので、1000*60= 60000 分。すると、60000/25= 2400 日。2400/365= 6.57 年。

 仮にそうした場面に LED 電球を導入すると、一生分くらいもつのかと思うけれど、そのアパートに一生いるのかどうかはわからない。引越し先で使うことになるかもわからない。といって、それをそのまま取り付けて残していくには、なかなか高価である。

 実際には、短時間の点灯でこまめに使うので、寿命はいくらか伸びるでしょうし。

 少なくとも持ち家においては、どこかの時点で LED などへの切換は検討すべきなのだろうけれど、借家住まいの場合、使用実態とも考えあわせて判断すべきなんだろうなと。まあ、いずれ流通在庫がなくなれば、白熱電球そのものを購入できなくなるわけで、そのときにはそうも言っていられないわけではありますが。

 要はそのものの特徴にあわせた使い方を、きちんと考えることが先なのではなかろうかなと。こんなにお徳というデータも一日 10 時間使用した場合とかってデータばかりですし。多くの家庭の場合、そうした状況での使用はあまりないのではないかと思ったりするわけで。

 懐に余裕のある方は、すぐにでも LED 電球へ。そうでない方は、きちんと見極めたうえで、必要なところには白熱電球をと、思うこのごろ。

|
|

« リックの量子世界 | トップページ | るびま0029号をだいたい読んだ »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/28835/47912790

この記事へのトラックバック一覧です: えこ:

« リックの量子世界 | トップページ | るびま0029号をだいたい読んだ »