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芸術は沈黙だあ

 このところ糸井重里さんが、ほぼ日方面を含めて精力的にまとめたり、活動されたりしている中のひとつ、吉本隆明さんの「藝術言語論」の講演を追った、ETV 特集の再放送を見たのです。恥ずかしながら、ほぼ日でのあれこれを読むようになったのは、ここ近年のことなのですが、やっぱりこういう方の発言とか書かれたものってのは、一度きちんと取り組んでみるべきだよなあと、鈍い頭ながらに思っていたわけで。

 昨年あたりでしたか、これらの DVD などの再販売でしょうか、あったりしたので買おうかどうしようかと悩んだりしたのですが、悩んでいるうちに売り切れていたという(ほぼ日限定のやつが)。で、それっきり忘れていたところへ、再放送を知ったので見たのでした。

 素直にいえば、よく分からない、です。いや、まあ、「言語の根幹は沈黙だと思うんですよ」というのは、なるほどと理解できたのですが。他者との意思疎通のために、コミュニケーションのためのツールとして言語を使うというのは、いわば副次的なもので、言語というそのものの根幹をなす意味は他社と会話するというものではない。自らの中にわきあがる感覚であったり、表現として音としては存在しない脳内で処理するための、いわばプログラム言語とでもいうか。

 まあ、そんな雰囲気はなんとなくわかったのです。ただ、ほかは、「いったい、あれはなんだったのだろう」という感じでおぼろげな感じでした。

 ひとつにそれは、三時間にも及んだという一部にすぎないからということもあるでしょうし(とはいえ、却って編集してあるのだから、本質部分は分かりやすかったはずではないかという考えもあるのだけれど)、こちらの基礎知識不足というのもあるのかもしれない。

 あの手の講演会場がすり鉢状になっているためか、吉本さんがかなり上を向くようにして話されているのが、大変だろうなあという印象のほうが強かったりもしましたし。あれは、喉が疲れるだろうなあ、と。にもかかわらず、あの体調でありながら、延々と話し続けたその情熱は見事なものだなあとも。もっとも、そのために声が聞きづらい部分があったのは残念な感じも。

 そうしてみると、文字としてまとめられた記録というのは、そうした聞きづらさというものがないだけに、素晴らしいなあと。動画や音声への注目は最近ますます盛んではあるのだけれど、活字になっているということの意味はやはり消えないというか、その意味は別物。

 もう少し、聞いたり、読んだりしてみたい、とあらためて思った次第。

B0027Y2LT0吉本隆明 語る ~沈黙から芸術まで~ [DVD]
NHKエンタープライズ 2009-07-24

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4094036717芸術は爆発だ!―岡本太郎痛快語録 (小学館文庫)
小学館 1999-10

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